札幌市立向陵中学校の特徴｜教育方針や主な進学先もマナビバが徹底解説

札幌市立向陵中学校（さっぽろしりつ こうりょうちゅうがっこう）は、北海道札幌市中央区北4条西28丁目にある公立中学校。

北海道で最も生徒数の多い中学校として知られています。

そこで今回は、札幌市立向陵中学校の概要や特徴、主な進学先、札幌市立向陵中学校を卒業した有名人など、気になる情報をまとめました。

札幌市立向陵中学校の主な進学先の偏差値

札幌市立向陵中学校を卒業した生徒の主な進学先の偏差値を、公立高校・私立高校に分けてご紹介します。

主に進学する公立高校

高校名	偏差値	コース	倍率（前年）	進学先（合格者数の多い順）
札幌南高校	72	普通	1.20	北海道大学、明治大学、早稲田大学、立命館大学、大阪大学、京都大学、北海学園大学、東京大学、札幌医科大学、旭川医科大学
札幌北高校	71	普通	1.20	北海道大学、小樽商科大学、中央大学、北海学園大学、公立千歳科学技術大学、 札幌医科大学、早稲田大学、北海道医療大学
札幌西高校	70	普通	1.60	北海道大学、北海学園大学、小樽商科大学、中央大学、明治大学、北海道科学大学、北海道医療大学、法政大学
札幌東高校	68	普通	1.50	北海学園大学、北海道大学、北海道科学大学、中央大学、北海道教育大学、 北海道医療大学、小樽商科大学、藤女子大学
千歳高校	55	普通	1.20	北海学園大学、北星学園大学、札幌学院大学、北海道文教大学、北海道科学大学、 札幌大学、藤女子大学、室蘭工業大学
札幌旭丘高校	67	普通	1.40	北海学園大学、北星学園大学、札幌学院大学、北海道文教大学、北海道科学大学、 札幌大学、藤女子大学、室蘭工業大学

主に進学する私立高校

高校名	偏差値	コース	倍率（前年）	進学先（合格者数の多い順）
光星高校	72	普通科ステラコース	5.7	北海学園大学、北海道科学大学、北海道医療大学、藤女子大学、札幌大学、北星学園大学、札幌学院大学、中央大学
北海道科学大学高校	58	普通科特別進学コース	3.4	日本医療大学、北海学園大学、北海道医療大学、札幌学院大学、 北海道文教大学、北星学園大学、北海商科大学、札幌国際大学
北海学園札幌高校	59	普通科特進コース	4.3	小樽商科大学、北海道医療大学、北海道文教大学、北海道科学大学、 藤女子大学、北海道大学、公立千歳科学技術大学、札幌医科大学、北海学園大学
札幌龍谷学園	62	普通科スーパー特進コース	4.0	北海道科学大学、北海学園大学、北海道情報大学、日本医療大学、 北星学園大学、北海商科大学、北海道文教大学、酪農学園大学
札幌静修高等学校	55	普通科特進コース	1.01	札幌大学、札幌国際大学、北海学園大学、藤女子大学、北星学園大学、札幌学院大学、日本医療大学、北翔大学
札幌第一高等学校	69	普通科文理コース北大進学クラス	1.34	北海学園大学、北海道科学大学、北海道医療大学、北海道大学、北星学園大学、中央大学、日本医療大学

札幌市立向陵中学校の特徴を紹介

札幌市立向陵中学校は、札幌市中心部から西に3.5kmほどの距離に位置する北海道札幌市中央区北4条西28丁目にある公立中学校です。

設立日は1948年4月1日で、2021年度の生徒数は約900人［注1］と多く、北海道の中で最も多いと言われています。

校地は地下鉄東西線西28丁目駅・円山公園駅・西18丁目駅に隣接しているほか、東西に北一条宮の沢通や山手通が、南北に環状通や西25丁目通が通っており、アクセスの良いエリアとなっています。

学校周辺には西28丁目バスターミナルのほか、商業施設や高層マンション、住宅などが建ち並んでおり、住宅街と繁華街が混在しています。

校舎は、1970年当時はRC造の4階建てで延べ面積6,872㎡の棟のみでしたが、1981年には東側にRC造3階建て、延べ面積1,632㎡の棟が増設され、2棟構成となっています。

建設から40～50年が経過しており、老朽化が進んでいることから、札幌市教育委員会は2021年度に札幌市立向陵中学校の改築に向けた基本設計に着手し、2022年度の実施設計を経て、早ければ2023年度の着工を目指しています。［注2］

設立日	1948年4月1日
所在地	札幌市中央区北4条西28丁目1-30
電話番号	011-611-4271
人数	907人（2021年度）
面積	敷地：19,200㎡南東側校舎：6,872㎡東側校舎：1,632㎡
アクセス方法	地下鉄東西線　西28丁目駅　3番出口すぐ（生徒は徒歩通学）

［注1］学校教育情報サイト「札幌市立向陵中学校」

https://www.gaccom.jp/schools-38991/students.html

［注2］さっぽろ季節労働者通年雇用促進支援協議会「建設産業リポート」ｐ4

http://sapporo-kisetsu.jp/sp/images/document/report_2020_vol07.pdf

札幌市立向陵中学校の歴史

札幌市立向陵中学校は、当時存在していた一条中学校からの分離により、1948年4月1日に札幌市立第七中学校として新設された学校です。

現在の学校名に改称されたのは同年6月10日で、翌年には旧校舎が完成、それから21年後の1970年に現在の新校舎が落成しました。

一方、1981年には図書室やコンピューター室などが入る東側の校舎を増築。

屋内運動場棟は新校舎と共に建設され、1992年に器具庫の増築および1997年には武道場棟が新設されています。

2018年には開校70周年を祝う記念式典が開催されました。

札幌市立向陵中学校の校則

制服は、男子は詰め襟の学生服、女子はセーラー服にジャンパースカートです。

変形ズボンや極端に丈が長いor短いスカート派NGで、制服の下に着用するYシャツやブラウスも派手な色柄は避ける必要があります。

靴下は白・黒・紺・茶・グレーの単色で、女子は黒・紺色・肌色のストッキングまたはタイツの着用が認められています。

髪型は、男子は目・耳・カラー（襟）にかからない長さに、女子は目にかからない長さにします。

女子の場合、襟以上に長い場合は黒・紺・茶などの単色のゴム・ピンでまとめます。

男女ともパーマやカラーリング、整髪料の使用は禁止です。

一方、カバンやコートは色・形ともに自由で、特に規定はありません。

校則の内容はごく平均的といえますが、インターネット上で散見される口コミをチェックすると「ツーブロックは禁止」「定期的に身だしなみ検査がある」といった声も見受けられます。

厳格に管理されているわけではありませんが、節度ある身だしなみで登校するのがルールとして定着しているため、制服を着崩している生徒はいないようです。

教育目標

札幌市立向陵中学校では、「自主独立」「明朗濶達」を校訓に、以下5つの教育目標を掲げています。

• 自ら知識を磨き、すすんで創造する力を養う（高い知性）
• 自然や人間の美しさを愛し、情操を豊かにする（豊かな感性）
• 強い意志を持ち、明朗で健康な心身を養う（強い意志）
• 体を鍛え、明朗で健康な心身を養う（逞しい心身）
• 自主独立の気風を養い、社会連帯の精神を身につける（健全な社会性）

以上の教育目標のもと、札幌市立向陵中学校では「学ぶ力」の育成と「健やかな体」の育成に力を注いでいます。

学ぶ力の育成については、生徒にとって「分かる・できる・楽しい」授業づくりと、自己肯定感や自己有用感の育成を図る教育活動の充実、ICTを活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図るプログラムの導入などを行っています。

一方、健やかな体の育成については、運動やスポーツを通して楽しさや喜びを実感しつつ、それらへの意識を高め、実践する態度の育成を図るプログラムを実践しています。

学年ごとの教育方針・教育の特色

札幌市立向陵中学校では、「人とのかかわり」をメインテーマに、学年ごとにLINKと呼ばれる総合的な学習の時間を設けています。

LINKは週2時間程度で、それぞれの学年が教科で学んだ知識や技能、学級活動、道徳といったさまざまな学習活動を活かし、年度末のまとめに向けて特定のテーマに沿った学習を進めていきます。

１学年の教育方針

1学年のLINKのテーマは「世界とのかかわり」です。

外国人との双方向の情報交流を通じて、互いの文化の違いを理解すると共に、言語以外の方法で心を通じ合わせるさまざまなコミュニケーションの方法を考えることをねらいにしています。

具体的には、インタビューの仕方や他己紹介、共同絵画などの活動に取り組んだり、外国人との交流会に向けて外国人に伝えたい日本の文化をについて考えます。

２学年の教育方針

2学年のLINKのテーマは「社会とのかかわり」です。

職業調べや職業体験を通じて働く人と関わりながら、職業観や働く意欲の育成を図ると共に、自己実現の意欲を育みます。

職業体験では、地域の事業所で実際の仕事に携わりながら、仕事の考え方や取り組む姿勢、働くことのすばらしさや喜び、厳しさへの理解を深めます。

３学年の教育方針

3学年のLINKのテーマは「身近な社会とのかかわり」です。

子どもと交流する際の活動内容を生徒たち自らが考え、企画力と実践力を育成すると共に、子どもとのふれあいを通じて総合的な人間力の育成を目指します。

具体的には、小さな子どもたちを向陵中学校に招く「ちびっこ交流会」を開催し、生徒たちの企画で子どもたちをおもてなしするといった取り組みを実施しています。

札幌市立向陵中学校の学習環境

札幌市立向陵中学校では、「学ぶ力」育成プログラムを導入することで、単純な学びだけでなく、生徒が楽しい、面白い、役に立つと思えるような学習を目指しています。

昨年度の取り組みの成果をフィードバックしながら、より良い学習を目指して適宜改善点を採り入れているため、生徒にとって適切な学習環境を常に維持しています。

今後の生活に欠かせないICTを活用した学びにも熱心で、将来的な進学や就職に役立つスキルを養うことが可能です。

また、指導の改善や生徒の学習意欲向上につながる学習評価への取り組みも行っており、学びやすい環境の整備にも注力しています。

こうした取り組みが功を奏し、インターネット上の口コミでも「最新のタブレットを使った授業など環境が整っている」「勉強熱心な生徒が多く、学力が高い」といった声が上がっています。

施設

1970年建設の校舎はやや老朽化が進んでいる上、生徒の人数に対して敷地が狭いという課題を抱えています.

ただ、近々大規模な改築工事が予定されており、限られた敷地を有効活用する計画が進められています。

いじめの少なさ

札幌市立向陵中学校では、独自の「いじめ防止基本方針」を策定し、いじめを明確に定義すると共に、生徒が互いに信頼・尊敬できる望ましい集団づくりに取り組んでいます。

具体的には、自己肯定感や自己有用感を育むための授業の実施や、命の大切さ・いじめ防止に向けた道徳の時間の設置、生徒会によるいじめ防止に向けた啓発活動などが行われています。

実際に通学している生徒の口コミからも「いじめの噂はほとんど聞かない」「いじめに発展する前に生徒間で解決することが多かった」といった意見が見受けられます。

部活動

2022年度の札幌市立向陵中学校の部活動は以下の通りです。

• 野球部
• サッカー部
• バドミントン分
• 陸上競技部
• 男子バスケットボール部
• 女子バスケットボール部
• 女子バレーボール部
• 女子ソフトテニス部
• 卓球部
• 科学部
• 美術部
• 吹奏楽部
• 茶道部

運動部に関しては、過去に大きな大会で優勝したり、全国大会に出場したりするケースも多いようです。

在学生の口コミによると、基礎にしっかり取り組む体制が整っているため、初心者でも安心して活動できるようです。

運動部・文化部ともに活発で、生徒はもちろん、先生や保護者も協力して活動を行っています。

　

札幌市立向陵中学校を卒業した有名人

札幌市立向陵中学校を卒業し、幅広い分野で活躍している主な有名人・著名人をご紹介します。

• 荒木俊夫（政治学者）
• 秋元正博（スキージャンプ選手）
• 石黒彩（タレント）
• 内山斉（元読売新聞社社長）
• 小野優子（北海道テレビ放送アナウンサー）
• 栗塚旭（俳優）
• 佐々木裕次（東京大学大学院教授）
• 相米慎二（映画監督）
• 拓郎（元相撲呼出し）
• 田中正樹（札幌交響楽団ステージマネージャー）
• 田中裕子（女優）
• 中川比佐子（ファッションモデル）
• 湊雅史（ドラマー）
• 村井祐児（クラリネット奏者）
• 藪淳一（元北海道放送アナウンサー）

【まとめ】

正式名称	札幌市立向陵中学校 （さっぽろしりつ こうりょうちゅうがっこう）
国公私立	公立学校
設置者	札幌市
創立年月日	1947年4月1日
学期	3学期制
共学/別学	男女共学
電話番号	011-611-4271
FAX番号	011-615-6907
所在地	〒064-0824 札幌市中央区北4条西28丁目1-30
アクセス	地下鉄東西線西28丁目3番出口すぐ

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札幌市立向陵中学校は進学先の高校を見てもわかる通り、公立中学校にもかかわらず市内でも屈指の進学校として知られています。

偏差値の高い高校への進学はもちろん、定期試験でも相応の対策が必要となります。

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