学校が終わると、部活動に参加する人と参加しない人に分かれます。部活動に参加しない人たちを「帰宅部」と呼ぶことがあります。
部活動をしている人にも成績がいい人はいます。逆に、帰宅部でも成績が上がらない人もいます。そこで、今回は帰宅部の人が勉強できているかを考え、帰宅部のメリットとデメリットをまとめてみます。
帰宅部は、何をしてるの⁉
帰宅部の人は放課後に何ができるのでしょうか。もちろん、人によります。友達と外で遊ぶ人や、静かに図書室などで読書する人、学校ではない別の場所へ習い事に行く人、塾で勉強する人、自分の部屋で自由気ままに過ごす人、ずっとYouTubeを見ている人、など様々です。好きなことができて、部活動に励む人よりも自由に使える時間が長く取れます。
帰宅部のメリットは!?
- 部活動以外の好きなことに打ち込める
- その日によって自由に過ごせる
- 長い時間勉強できる
この3点が帰宅部のメリットです。では、順に見ていきましょう。
①「部活動以外の好きなことに打ち込める」について
例えば絵を描くのが好きなのに美術部が学校になければ、近所の美術関係の教室に通ったりする人もいます。スポーツでも本格的なサッカーのクラブチームに所属して学校とは別の場所でサッカーに打ち込む、なども同様です。取り組みたいことがあるのに適した部活がなければ他の場所で取り組める所を探すことになります。また、パソコンに興味があり高度に使いこなせるよう自宅で研究や練習をし、プログラマーを目指す人もいます。あるいは大好きで大切な犬の世話をするために帰宅する人もいます。このように、学校にある部活とは別の所で何かに一所懸命に取り組む人は、ある意味で自分だけの部活に入っているような感じになります。
②「その日によって自由に過ごせる」について
特に打ち込めるものが見つからない人や、友達とおしゃべりすることが何よりも好きという人、部活動のような先輩後輩の人間関係が苦手な人、集団での行動が不得意だから一人でいたい人、その時々によって散歩したり色々な店を気晴らしに見たい人、趣味や興味関心が多数あって日替りで楽しみたい人、など人それぞれです。その意味では①「部活動以外の好きなことに打ち込める」という人と同様にその人の自由ではありますが、「打ち込む」という表現には必ずしも当てはまらないかも知れません。基本的に何かに束縛されたくない人はこの②に該当します。
③「長い時間勉強できる」について
部活のない分だけ勉強時間は増えます。もし「学習部」というつもりで毎日の勉強に取り組んだら良い成果を出せる可能性があります。また塾に通う場合も部活の時間や曜日を気にせずに通塾できます。勉強に打ち込める人は、①「部活動以外の好きなことに打ち込める」という人や②「その日によって自由に過ごせる」という人よりも勉強時間を多く確保して学力をどんどん伸ばせるチャンスと考えることができます。あとは効果的な学習法や、ただ長時間ずっと机に向かっているだけのもったいない時間をなくすなど、さらに学力をつけられる状況にいるのは間違いありません。
以上の3点が帰宅部のメリットです。それに対して帰宅部にデメリットはあるのでしょうか。
帰宅部のデメリットとその対策は!?
- 時間に余裕があるため気が緩む
- 目標や張り合いがなくなる
- 先輩のアドバイスをもらいにくい
この3点が帰宅部のデメリットです。では、その対策も含めて順に見ていきましょう。
①「時間に余裕があるため気が緩む」について
部活に励んでいる人は、必然的に時間の制約があります。そうなると、短い勉強時間でいかに効率よく学習を進めるかを考えます。しかし、部活のない人は忙しい中で何とかしようという場面がないため、どうすれば効率よく進められるかを考えません。のんびり勉強する癖かついてしまい、これが集中力や気力を奪います。「今あまりヤル気が起こらないから後でやろう」という姿勢を日常化させずに、うかうかしていると部活組に逆転されてしまうという危機感を持って取り組みましょう。遊ぶ時間と勉強する時間の切り換えが肝心です。
②「目標や張り合いがなくなる」について
部活以外に熱中して取り組んでいるものがあれば別ですが、そうでない人は毎日の生活に目標や張り合いが出てきません。そのような人は、将来に就いてみたい職業を考えたり、入りたい高校や大学を探すなど、何らかの目標や張り合いを見つけてみるのが良い対処法です。「やりたい部活がなくてつまらない」と思わずに、将来につながるものを考え、そのためには自分が何をすればいいかという目標設定をしてみましょう。何かに向かおうとする気持ちがあると、自然に勉強もヤル気が起こります。
③「先輩のアドバイスをもらいにくい」について
部活の先輩が去年の期末試験の問題を見せてくれたり、学年が上のため進学情報に詳しいなど、部活の先輩後輩ならではのアドバイスをもらえるメリットがあります。しかし部活に入らない人はそのようなメリットを得られません。それならば、委員会の先輩や部活に入っている友達、クラスの先生、塾の先生や塾の友達など、少しでも情報が得られるよう自分でできる限りのアンテナを張って対策したり、あるいは自分のことは自分で全て調べて何とかする、という自力で困難を切り開く気持ちを持ちましょう。
以上の3点が帰宅部のデメリットとその対策です。
帰宅部ばかりの学校なんてあるの?
帰宅部が多い学校もあります。それは進学校です。進学校は毎日の授業の復習は当たり前で、宿題もあり、翌日の授業の予習もあります。模試が返ってきたら、模試のやり直しもあります。帰宅部だからといって、何もしていないわけではありません。
進学校の人たちは、部活に入っていても限られた時間の中で集中して勉強しています。また帰宅部の人は高いレベルの高校や大学を目指して毎日長めに勉強しています。
帰宅部はどうやって勉強すればいい?
ここで、なかなか勉強の進まない帰宅部が、どうやって勉強すればいいかをもう一度よく考えてみましょう。ポイントは、勉強する「場所」です。
- 教室や図書室で勉強する
- 自分の部屋を整理して勉強する
- 塾や予備校で勉強する
以上の3つが主な勉強場所です。それぞれの特徴を順に説明します。
①「教室や図書室で勉強する」について
教室に残ると、授業で習ったことをすぐに復習できるという利点があります。しばらく時間がたつと習った事を忘れてしまうことがあるので、授業がおわってすぐに復習ができるというのは大きなメリットです。しかし、教室に残って勉強するには、クラスの他の人たちも勉強しているような進学校でなければ、一人だけ残って勉強するのは逆に目立ってしまいます。教室に残って勉強するのが当たり前のような進学校であれば、帰宅しないで学校に残って勉強するのも良いでしょう。
教室に残ることに抵抗のある人は、学校の図書室という非常に静かな空間で勉強する方法があります。学校の図書室は静かな上に机と椅子もあって、勉強するには最適な場所です。図書室を帰宅部の活動場所にする、と自分で決めるのもアリですね。
②「自分の部屋を整理して勉強する」について
すぐ帰宅して勉強する人は本来の帰宅部です。自分の部屋が最も勉強しやすいという人は、学校が終わったら寄り道しないで帰宅しましょう。自分の部屋では自由に振る舞えますが、テレビやマンガやゲーム、スマホなどが手の届くところにあると、つい誘惑に負けてしまいがちです。
勉強するために、勉強の邪魔になるものはダンボールに入れたりカバーをかけて見えないようにする、など部屋を勉強できる態勢に変えましょう。また、学習計画を立てていないと時間だけが過ぎていくような状態になりやすいです。その対策として、勉強部屋での時間割を学校と同じように紙に書いて壁に貼る、など自分のルールを決めます。いったん勉強を開始すると順調に進められる人でも、なかなか始められないケースが少なくありません。机に向かう工夫と努力が大切です。
③「塾や予備校で勉強する」について
部活がないので時間はある、という帰宅部の最大の持ち味を発揮するのに好適な場所があります。それは塾や予備校です。特に、最近は時間の制限を設けずに通い放題を利点に挙げる個別指導塾も出てきています。塾を自分の部活の代わりの勉強場所として利用し、決めたページを全部できるようになるまで帰らない、など目標設定して取り組むのがオススメです。また、集団授業の教室でも自習室を活用できる塾が沢山あります。自宅の部屋のようなくつろげる状態にならないよう自分で学習場所へ移動して甘い誘惑を遮断する気構えを持つことが大事です。
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まとめ
今回は帰宅部の特徴とメリット、デメリットを紹介し、帰宅部が勉強を進める上で重要な時間と空間の使い方を説明しました。帰宅部の皆さんは、部活組が引退した後に猛烈な集中力と気力と体力で急速に追い上げて来ることを忘れてはいけません。早い時期に部活組に差をつけてリードしましょう。