旧帝国大学と早慶ではどっちが上？偏差値、ブランド力、就職先でマナビバが格付けします！

国立大学の最上位に数えられれる「旧帝国大学」と私立大学の雄と言われる「早慶」は、どちらも大学として日本の最高学府の位置づけにあります。

では、この「旧帝国大学」と「早慶」は、どのような格付けになっているのでしょうか。マナビバがご説明します！　

旧帝国大学の偏差値は？

まず「旧帝国大学」の偏差値を見てみましょう。

＜東京大学＞

＜京都大学＞

＜大阪大学＞

＜名古屋大学＞

＜東北大学＞

＜九州大学＞　

＜北海道大学＞

以上が「旧帝国大学」７校の偏差値です。国立大学は入試の科目数が多いため、幅広く勉強しないと対応できません。それでいて、地方の国立大学や公立大学よりは高得点が求められます。

早慶の偏差値は？

続いて、早稲田大学と慶應義塾大学の偏差値を見てみましょう。

＜早稲田大学＞

＜慶應義塾大学＞

以上のように、「早慶」は偏差値が非常に高いことがわかります。国立大学より入試の科目数が少ないため、よく勉強しないと解けないような問題が多数あります。

「旧帝国大学」と「早慶」とで偏差値を比較すると、数値の上では「早慶」が高い位置にあります。ただし、入試の科目数が違うため、これをもって「旧帝国大学より早慶の偏差値が高い」とは言えません。

旧帝国大学と早慶の持つブランド力

＜ブランド力のある大学とは!?＞

一般社会でブランド力の高い大学と呼ばれるには、、どのような要素や条件があるのでしょうか。幾つか挙げてみましょう。

• 入試の難易度が高く、有名であり、受験生から見て難関の一流校と感じている大学
• 学術機関として、最高学府に相応しい研究が実施され、人材養成機関として社会に必要な大学
• 卒業生が上場企業などの大企業に毎年多数が採用されている、企業からも受験生からも人気の高い大学
• 日本固有の文化を創り上げ、芸術や教育等の専門分野で多大な貢献を認められる歴史的にも評価されている伝統校

以上がブランド力の高いと言われる大学に求められる要素、条件となります。

国立大学は昔から難易度が高いと言われていますが、旧帝国大学となると難関中の難関です。また、研究施設も十分に整っています。一橋大学、東京工業大学、神戸大学など限られた数校が旧帝国大学と似た扱いになります。

一方、私立大学は難易度の高い大学から低い大学まで多数あり、そのレベルの差はかなり大きいです。早慶は私立大学の最高峰で、序列として上智大学、東京理科大学、MARCHI、関関同立などが続きます。

卒業生も非常に人数が多く、旧帝国大学も早慶も大企業や国家公務員などを多数輩出し、学生たちの就きたい職業や入りたい企業へ入れる確率が高いです。

日本固有の文化や芸術に関しては必ずしも難関大学のものではありませんが、旧帝国大学も早慶も明治時代からの長い伝統と実績に裏打ちされた高い信用度があり、ブランド力で低く評価されることは滅多にありません。

旧帝国大学と早慶の就職状況は!?

以下のランキングは、東洋経済新報社が、いわゆる「大手有名企業」「大手一流企業」として数えた企業に卒業生がどれくらいの割合で就職しているかを示したものです。

＜有名企業就職率＞

（有名企業400社への就職率・東洋経済新報社調べ）

https://toyokeizai.net/articles/-/459513

＜旧帝国大学の就職＞

旧帝国大学は、就職には非常に強い大学です。特に東京大学と京都大学は全国どこでも歓迎されます。

また、地元地域でのブランド力が極めて高く、北海道であれば北海道大学、東北は東北大学、中京圏と中部地方は名古屋大学、九州は九州大学、と各地域を代表する大学となっております。

さらに、大阪大学は関西圏だけでなく西日本全域に強く、京都大学に匹敵する評価があります。

そのため、地元財界、官公庁、地元大手企業への知名度は抜群で、OB・OGも数多くいます。他の大学よりも優位に就職活動が進められるでしょう。

その一方で、理系学生は大学院へ進む学生が大半で大学院修了後は研究職、専攻内容を生かした道へと進む学生が多いことが特徴です。

文系学生の場合であれば、官僚を筆頭に、地元官公庁、大手企業、大手メーカーなど名だたる企業へ就職する学生がほとんどです。

このように、旧帝国大学は他の名門大学よりも歴史と伝統があるため、優遇されることが非常に多いです。

＜早慶の就職＞

早慶は私立を代表する２トップの大学です。大企業を狙わなければ学歴で落とされることはほとんどありません。

特に首都圏の企業であれば、地方の有名国公立大学よりも強いと言えます。あまり就職のことは心配せずに、校風や学びたい分野、指導教授などで決めるのが一番良いでしょう。

ただ、就職実績を最重要視する人や「どうしても大企業に就職したい」といった人は、慶應義塾大学の経済学部や法学部、早稲田大学の政治経済学部、などを狙うのがオススメです。

私大の最難関として知られ、学生の数も多い大学です。早慶は様々な企業にOB・OGがいることから、OB・OGとの繋がりもできやすい傾向があります。入学して卒業することができれば色々な場面でその恩恵を受けられます。

このように最難関の大学群であるが故に、多くのメリットを得ることができるのが早稲田大学と慶應義塾大学です。就職時も自分が何をしてきたか自信を持って話すことができれば就職活動は有利に進めることが可能です。

有名企業、大手企業への就職が非常に多く、さまざまな企業からの評価が高いと言えます。自分自身の学生生活でやってきたこと、自分自身の強みをしっかりと出すことができれば大手企業への就職は射程圏内です。

旧帝国大学に入学するメリットは？

＜研究施設が充実している＞

どの大学よりも旧帝国大学の研究施設は充実しています。

研究にかけられる時間、費用が旧帝国大学は別格で用意されており、それに加えて研究の質も非常に高いものがあります。

ノーベル賞受賞者に旧帝国大学出身者が多いのも研究施設の充実と関連しているといえるでしょう。

＜学費が安い＞

旧帝国大学であっても国立大学であるため、非常に学費が安くなります。私立大学の約半分程度であり、家計に余裕のない方でも頑張れば進学が可能です。

さらに、どうしても経済的事情で通うのが大変な方には学費一部免除の制度も充実しております。

優秀な学生であればあるほど、経済的にも勉強の質でも目指すべき場所であるといえます。

　

早慶に入学するメリットは？

＜絶対的な存在感＞

私立大学は国内に約600大学があります。その中の２トップが早稲田大学と慶應義塾大学です。

早慶の評価としては、旧帝国大学と比較するよりも、まず日本の私立大学の最高峰である、ということに絶対的な意味があります。

それ以外の私立大学は、特別な存在感のある大学でもない限りは早慶に合格したのに行かないで他の私立大学に入学するような人はほぼ見かけません。

例えば国際基督教大学のようなキリスト教の大学で学内は基本的に英語で話す、などの早慶とは異なる学風やルールなどでもない限りは早慶のどちらかに合格したなら大抵は早慶に入学します。

それほどの大変なブランド力を早慶は持っています。中学や高校の歴史の授業に福沢諭吉の慶應義塾大学と大隈重信の早稲田大学が登場しますが、そういう大学に入学するだけでも大きな価値を感じる人が多数います。

まとめ

今回は、「旧帝国大学」と「早慶」の偏差値、ブランド力、就職先などを見て、どちらが上か、どれくらいの格付けなのか、を見てきました。

国立大学と私立大学で入試のシステムが違うため、一概にどちらが上かは判別しにくく、それぞれが優秀で難易度も知名度も高い、という結果となりました。

「旧帝国大学」　は、

• 東京大学
• 京都大学
• 大阪大学
• 名古屋大学
• 九州大学
• 北海道大学

の７校で、「七帝」と略して呼ばれることもあるほどよく知られています。

また「早慶」は、

• 早稲田大学
• 慶應義塾大学

の２校で、どちらも私立大学の最高峰に位置します。

ここに挙げた計９大学は、どこも難関です。この中の一つに合格できるよう、計画的に学習して受験勉強を進めましょう。