毎日部活に勤しんでいるキミ!勉強との両立はできているかな?
部活に入っていると忙しくて勉強時間が取れないうえに、ハードな練習で体はヘロヘロ。高2ともなると部内では中心的な立場になり、「勉強と部活との両立なんて夢のまた夢…」と感じているかもしれないな。
だからといって、勉強をおろそかにしてはいけない。もしキミが関関同立レベルの大学を目指しているのなら、偏差値55~60が必要だ。部活を引退する3年の夏休み以降から本格的に勉強を始める生徒も多いが、受験勉強においては日々の努力や積み重ねがものを言う。だから、短期間の勉強だけで偏差値55のラインはまず狙えないだろう。
「部活をやりながら勉強なんて出来ない…」と諦めているキミ!スキマを活用して時間を効率的に使うことができれば、部活と勉強を両立させながら偏差値5~15アップも夢じゃないぞ!
そこで今回は、部活と勉強を上手に両立させたい高2へ向けた勉強術を伝授する。後にやってくる受験に向けて、偏差値55~60を目指そう!
時間の効率化が勝負!スキマを作って勉強に充てよう
部活をやっているキミには限られた時間しかなく、1分1秒も無駄にできない。だからこそ、“スキマ”を活用して限られた時間をいかに効率的に使えるかが鍵となってくる。
「部活をやっていて忙しいから、スキマなんてない」と思っているかもしれないが、その考えは間違っている!スキマ時間というのは、自分で作っていくものなんだ。
では、A君のスケジュール例に挙げて実際にスキマを作ってみよう。
〜Aくんの場合〜
6:00 起床
6:15 朝ごはん
7:00 通学(電車)
8:10 学校到着
16:30 部活開始
19:00 部活終了
20:30 帰宅
20:50 晩ご飯
22:00 お風呂
23:00 就寝
最もスキマ時間が作りやすいのは、通学中だ。A君のように電車で1時間近く通学にかかるのであれば、5~10分程度のスキマを容易に作れる。
ただ、立ちっぱなしだったり、満員だったりと勉強ができない環境になってしまうこともあるよな。そんなときはスマホアプリにもなっている「キクタン」を使って、耳から英語をインプットするのがおすすめだ!これは、手元や目線を離せない自転車通学のキミにも使える方法だぞ。
それに、お風呂の時間も絶好のスキマチャンスだ。湯舟に浸かっている時間があるのなら、そのなかの10分をスキマ時間として勉強に充ててみよう。防水カバーを活用すれば、教科書や参考書をお風呂のなかで読むことができる。
さらに教学社からは、水をはじく特殊な紙を使った参考書「お風呂で覚えるシリーズ」が発売されているんだ。英単語や世界史、化学、古文文法など暗記系のコンテンツが豊富に揃っているぞ。
スケジュールには書かれていないが、トイレに行っている間もスキマ時間として活用できる。もちろん、人によって回数は異なるが一般的には3~8回ほどが平均とされている。仮に1日5回、1回につき2分程度トイレに行ったとしたら、10分ものスキマ時間を作れることになるんだ。
「チリも積もれば山となる」という言葉があるように、たとえ10分の勉強でも5回行えば50分に、10分×5回を1ヶ月続ければ合計25時間勉強していることになる。「たった25時間…?」と思うかもしれないが、この時間が部活で忙しいキミの偏差値アップに貢献してくれるぞ!
スキマ時間の勉強に最適なのは「英単語」の暗記
スキマ時間に勉強するときは、英単語の暗記がおすすめだ。数学の計算や国語の文章問題などは机に向かって書く作業が発生するが、英単語の暗記においては単語帳やスマホの英語アプリを「見る」だけでOK。だから、通学やお風呂などのスキマ時間でも手軽に勉強できるんだ。
そもそも「多くの暗記科目があるなかで、なぜ英語をピックアップしているの?」と不思議に思っているかもしれないな。英語は理系・文系問わず大学受験に必須な科目であり、入試における配点も高い。例えば、関関同立のうちの1つである「関西大学」の文学部では、以下のような配点になっている。
450点(3教科のトータル点数) | ||
200点(英語) | 150点(国語) | 100点(選択) |
450点満点のうち英語が約半分を占めているということは、英語の得点がキミたちの合否を左右するんだ!
それに、英語は日々の積み重ねが点数に大きく影響する。とくに英単語は「英語」の土台となる部分だから、いくら文法知識を持っていたとしても、単語の意味が分からなければ文章を理解することはできないぞ。
だからこそ、スキマ時間を見つけてコツコツと勉強することが重要なんだ!何度も繰り返し学習することによって忘れるスピードが遅くなり、最終的には「長期記憶」としてインプットされる。長期記憶になった知識は、半永久的に脳内に定着するんだ。
英単語の暗記方法
今回は、短時間で大量に英単語を覚えることに重きを置いている。だから、1語につき最大でも30秒しかかけないということを意識してほしい。仮にスキマ時間が10分だとしたら、20単語覚えることを目標にするんだ。
1つでも多くの英単語を覚えるため、30秒の中で以下3つのことを実践してほしい。
ステップ1では、日本語訳をそのままインプットするのではなく、その先にあるイメージを意識してほしい。例えば「possess」であれば、「所有する」という意味と共に、人が会社や物などを所有しているイメージを膨らませてほしい。英単語とイメージを結びつけておくことによって、いちいち日本語に変換する必要がなくなり、効率的に英語を学習できるようになるんだ。
ステップ2では、先に述べたイメージを意識しながら英単語を2~3回ほど発音しよう。文字だけでなく、音として覚えることによってリスニングに役立つんだ。
ステップ3では、中学英語レベルの英文でもいいから1文を自分で作ってみよう。覚えたものをアウトプットすることによって、より記憶が定着しやすくなるぞ!
ワンポイントアドバイス
暗記において大切なのは、単語を何度も往復することなんだ。そもそも人間の脳は復習しなければ忘れていくようになっていて、必死に覚えたとしても1日後には半分以上が抜けている。だから、300~400単語で区切って往復するか、いくつかの章で構成されている単語帳なら以下のように章を行き来することが重要だ。
もちろん、人の記憶容量には個人差があるから、暗記を進めながら往復するタイミングも調節していこう。
リスニングアプリで英語を聞き流す
リスニングアプリをダウンロードしたら、以下の流れで勉強を進めていこう。
聞き流していて分からなかった単語や文法は、そのまま放置してはいけないぞ!どこが理解できなかったのかを推測して、意味を調べることが大切だ。自分のなかに知識として落とし込めたら、もう一度リスニングアプリを聞き流していこう。
ワンポイントアドバイス
リスニングを行っている間は、「話す」「書く」といった行動はNGだ!脳は基本的に1つの行動にしか集中できないから、誰かと会話しながら英語を聞くことはできない。一方で、言葉を使わない「歩く」「走る」という行動であれば聞き流しができるから、通学中やジョギング中などのスキマ時間に取り入れるのがおすすめだ。
スマホで勉強!動画授業を活用してみよう
いくら短時間とはいえ、「ノートと教科書を広げるまでに時間がかかる」「部活で疲れて机に向かう気が起きない」と勉強になかなか取り掛かれないこともあるだろう。そんなときは、キミたちが使い慣れているスマホを使って動画授業を受けるのがおすすめだ!
利用するサービスによって動画時間は異なるが、10~15分のスキマ時間にぴったりな教材も存在する。それに各科目ごとに特化した講師が解説してくれるから、1人で黙々と勉強するよりも内容を理解するスピードも向上するんだ。そのほかにも、学校での授業とは違って停止やリピートができるから、ノートを取ることだけに気を取られず、知識としてしっかり自分の中に落とし込める。
動画授業を活用した勉強法
動画授業サービスを提供している会社のなかでも、有名なのが「スタディサプリ」だ。ベーシックコースで月額2,000円ほどかかるが、実際に受講している生徒は定期テストで35~45点ほど点数がアップしている。ここまで大きな効果が出るのは、人気参考書著者や大手予備校で長年務めてきた者など、一流講師ばかりを集めているからだ。
さらに、基礎理解を深めるベーシックレベル、国公立や私立大学を目指せるスタンダードレベル、難関大学を目指せるハイレベル、最難関大学を目指せるトップレベルといったように、自分に合わせた難易度が選べるのもスタディサプリならでは。高校2年が1年を通して受講できるのは、英語・数学・国語・理科・社会の5教科だ。それぞれ、1講座につき15分という短時間に設定されているから、部活で忙しいキミにぴったりだ。
ワンポイントアドバイス
動画授業はスマホで手軽に利用できるからこそ、集中力が維持できないというデメリットがある。そのため、動画授業を受けている間はスマホの通知は切っておく、テレビやゲームが近くにある場所で勉強しないなど、誘惑をできるだけ減らす工夫をしよう。
コツを掴んで目指せ文武両道!
キミには限られた時間しかないからこそ、どれだけ効率的にスキマを使えるかが重要になってくる。そのためには、まず自分の1日のスケジュールを見直してスキマを作る必要がある。
いくら部活で忙しいとはいえ、5分10分のスキマは見つかるはずだ。その時間に暗記やリスニングアプリなどを活用して、できる限り多くの知識を詰め込めんでいこう。
少しづつでもいい。高2の今から大学受験に向けて勉強をスタートすれば、のちに大きな成果として返ってくる。偏差値だって、MARCHや関関同立レベルの55~60を余裕で目指せるだろう。
さぁ、今日から部活と勉強の両立を目指してスキマ時間を活用してみよう!