中学生になると自分で選んだ部活に入ることができます。部活に関して保護者からすると、
「忙しくて勉強が疎かになるのではないか」
「将来に役に立つのかどうか」
といった点が不安や気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、中学生のお子様が部活に入るメリットとデメリットを紹介します。また、部活の選びに悩むお子様のサポートができるように部活の種類と選び方についてもも紹介するので参考にしていただければと思います。
部活のメリット・デメリットは?
中学校で部活を選ぶ際、基本的には入学してすぐの4、5月には入部届を出すというのが一般的なため、あまりゆっくり悩む時間はありません。
学校によっては、半強制的に部活動に参加しなければならないということもあるようですが、基本的には部活に入るか否かは個人の自由なため、部活に入らないという選択肢も可能です。
それでは部活に入るとどんなメリットがあるのか、デメリットも合わせて抑えておきましょう。
部活に入るメリットは?
部活動は自分で選んだものに入ることができるので、基本的には好きなこと、やりたいことをしっかりした環境で取り組めるというのがまずメリットでしょう。
礼儀とマナーがに身につく
そして部活というコミュニティは、「先輩」「同期」「後輩」で構成されているので、縦社会での人付き合いやマナー・礼儀を自然と身につけることができます。
先輩からものを教わる、後輩にものを教えるという機会によって、コミュニケーション能力が培われ、人間的に大きな成長をすることができます。
仲間ができる
また、同学年の部員は3年間同じ目標に向かって努力をする仲間です。
この仲間は部活だけの付き合いに留まらず、生涯の友達・親友となる可能性が高く、お子様の友達作りにも最適な場です。
部活に入るデメリットは?
部活に入るとメリットがたくさんありますが、デメリットもありますので、保護者特に理解・把握しておくことをおすすめします。
時間が無くなる
部活に入ると、自分の時間が少なくなってしまうというのがデメリットです。放課後や休日に学校で部活動を行うので、帰宅する時間が遅くなり、休日もまとまった時間が取れないでしょう。
そのため、勉強する時間が取れなかったり、他にやりたい事や習い事などに行く時間を確保するのが難しくなります。
特に運動部の場合だと、帰宅後は体力が尽きて何もする気力が残っておらず、帰ってご飯を食べて寝てまた学校という部活中心の生活になってしまうかもしれません。
お金がかかる
また、部活動をするにあたってお金がかかるというデメリットがあります。
基本的に部費はそこまで高いことはないと思いますが、部活をするにあたって必要な道具を揃えると金銭的な負担が大きい部活もあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
道具以外にも大会や合宿で遠征をする場合は、その宿泊費や交通費もかかるので1年を通してかなりお金がかかる部活もあるので注意です。
部活の種類について
部活は主に「運動部」と「文化部」の二つに大別されます。
それぞれどのような特徴、活動内容があるのか紹介していきます。
運動部
運動部は、その名の通りスポーツを活動の中心した部活です。
年に数回決まった時期に行われる地区大会・県大会などで結果を出すことを目標に、日々の部活動では練習に取り組みます。
学校や種目によって練習の厳しさも当然異なりますが、文化部よりも活動頻度・時間が多いため、部活に本気で取り組みたいというお子様におすすめです。
- 野球部
- サッカー部
- バスケ部
- バレー部
- ハンドボール部
- 卓球部
- ソフトボール部
- テニス部
- 陸上部
- 剣道部etc
文化部
文化部は芸術や趣味などの活動を中心とする部活動で、コンクールや展覧会、イベントに向けて練習をしたり、創作活動をすることになるのが基本です。
運動部と違って体力的な消耗が少なく、マイペースに取り組める部活が多いので、自分の時間を作りつつも部活にも取り組みたいというお子様におすすめです。
しかし、強豪の吹奏楽部では運動部よりも厳しい練習があるとも言われているので、活動内容はしっかりと確認しましょう。
- 家庭科部
- 技術部
- 美術部
- パソコン部
- 書道部
- 合唱部
- 吹奏楽部etc
中学生の部活の選び方
それでは次に、部活はどのような点をみて選ぶのが良いかを紹介します。
保護者はこの点をしっかりとお子様と共有し、部活選び・部活動をサポートしてあげましょう。
部活動の頻度・練習時間
同じ学校であっても部活によって活動の頻度や練習時間が異なります。
週に何回活動があるのか、休日も活動があるのか、何時まで活動するのかといった情報も部活選びの判断材料になります。
朝練がある部活、休日も毎週活動する部活など拘束時間が長く、お子様の負担や学業面での不安がある場合にはミスマッチになり得るので、どれくらいの時間を部活に費やすのか確認しておきましょう。
部活の実績・レベル
実績がある部活は練習が厳しくライバルも多く競争が激しいかったり、中には遊び感覚でやっているなど学校によって力の入れ具合が異なります。
思っていたよりも辛い、物足りないと感じてしまわないように、その部活の実績を確認して部活のレベルを見ておきましょう。
自分の部活に取り組みたい熱意とその部活が合っているかというのも部活選びに欠かせません。
まとめ
中学生は多感で多くのことを吸収する年頃です。
そのため、部活動で得たものは人生で役に立つことが多く、人として成長することができます。
また、部活を通して一緒に過ごした仲間は一生の友達にもなり、人生を豊にしてくれるでしょう。
しかし、学業面や金銭面との兼ね合いもあると思うので、部活の練習時間や頻度をしっかりと確認して、どれくらいのお金がかかるのかをチェックを保護者は事前にしておくことをお勧めします。