【最新版】旧官立大学とは？偏差値や主な就職先などをマナビバ調査！

旧官立大学という大学群をみなさんはご存知でしょうか。国立大学１１大学で構成された大学群で、歴史と伝統のある大学群となっております。

どの大学も偏差値も高く、長年の歴史もある名門大学ばかりとなっております。

どの大学によって構成された大学群なのでしょうか。今回は旧官立大学の基本情報、特徴を紹介していきます。

旧官立大学とは？

旧官立大学とはどの大学で構成された大学群？

旧官立大学とはどの大学で構成された大学群なのでしょうか。

こちらの大学となっております。

分野	大学名
教育	筑波大学
教育	広島大学
商業	一橋大学
商業	神戸大学
工業技術	東京工業大学
医学	新潟大学
医学	岡山大学
医学	千葉大学
医学	金沢大学
医学	長崎大学
医学	熊本大学

以上の大学となっております。戦前から官立大学（現：国立大学）として設立された大学となっており、由緒ある大学ばかりとなっております。

特に医学分野で設立された大学は旧六医科大学として各地域の医療の先頭に立つべく医療を担ってきた大学となっております。

どの大学も１９２０年代に設立されたことから設立１００年、まもなく１００年と歴史のある大学ばかりであり、各分野において、長年研究や教育の中心となるべく設立され、現在でもその分野において研究、教育を進めております。

旧官立大学の大学序列

旧官立大学の大学序列とはどれくらいなのでしょうか。

このような序列となるでしょう。

旧帝国大学＞旧官立大学＞旧八医科大学

このようになってくるでしょう。今回は偏差値などではなく、科学研究費補助金というもので序列を構成しております。

科学研究費補助金というのは、日本の研究機関に所属する研究者の方の研究を発展させることを目的としたものです。

文科省、その補完的な役割を担っている独立財団法人日本学術振興会の事業として、年度ごとに交付されております。

採択数が旧帝国大学が上位７校を占めており、８位以降からは旧官立大学、さらに下に旧八医科大学という序列で交付されています。

このように、歴史と伝統によって科学研究費補助金の採択数も大きく変わっており、旧官立大学に進むことで研究にも熱心に励むことも可能です。

旧官立大学の各大学・学部ごとの偏差値

筑波大学の偏差値の偏差値を学部・学科別に紹介します！

　

広島大学の偏差値の偏差値を学部・学科別に紹介します！

　

一橋大学の偏差値の偏差値を学部・学科別に紹介します！

　

神戸大学の偏差値の偏差値を学部・学科別に紹介します！

　

東京工業大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

　

千葉大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

金沢大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

新潟大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

岡山大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

長崎大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

熊本大学の偏差値を学部・学科別に紹介します！

旧官立大学の各大学の特徴

今回、旧六医科大学については医学部の特徴をご紹介していきます。

筑波大学の特徴

茨城県つくば市に所在する国立大学です。１８７２年に設立された東京師範学校が前身で、１９７３年に東京教育大学を母体に発足しました。

基本理念の『開かれた大学』の通り、正門がない大学としても知られています。また、キャンパスが非常に広いのが特徴で、その敷地面積は２５８ヘクタールもあり東京ドーム５５個分に匹敵します。

非常に広いため、キャンパスをバスで移動するのも特徴で、アクセスもつくばエクスプレスの開業以来、都心へのアクセスも非常に良くなっています。

勉学だけでなくスポーツ活動も非常に盛んであることも有名で、体育専門学群が設置されており、多くのスポーツ選手を這う出しております。またスポーツ推薦があることでも知られ、蹴球部、硬式野球部、男子バスケットボール部、陸上部、柔道部、男子バレーボール部など数々の部活で非常に輝かしい功績を残しております。

さらに、国内外の評価も非常に高く、『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』の「THE世界大学ランキング ２０１９ー２０２０」では、国内第８位にランクインしており、アジアの大学で５５位と評価が高い大学です。

広島大学の特徴

中国・四国地方のトップ大学を岡山大学と争っております。旧官立大学であることから歴史と伝統のある大学の一つです。

看板学部が教育学部で、教育学部の評価が特に高い大学で、教育学部は中学、高校だけでなく、特別支援学級、小学校、教育心理、日本語教育と多数の教育分野を学ぶことが可能です。

日本でも数少ないスーパーグローバル大学に指定されている大学であることから留学プログラムが多くあり、外国語の教育、国際的に活躍できる人材の育成にも力を入れています。

医学部、歯学部もあることから、文系理系問わず多くの学問を学ぶことが可能な大学となっています。

特に医学部では関連の病院も多く、卒業後も様々な病院で活躍しているのが特徴で、学生の支援に関してもデジタル支援が特に手厚く、金銭的に購入が厳しい学生には無料で貸与も行なっているほどで、手厚い支援を進めている大学です。

一橋大学の特徴

一橋大学では、各学部の専門の科目と「全学共通科目」という一般教養の科目を受講するのですが、必修科目と選択科目で構成されているので、自分の好きなような時間割を組みやすくなっています。

一橋大学の大きな特徴として挙げられるのが「自由」な校風です。生徒一人一人が目的を持って自由に学問に専念することができるような工夫がされています。

ゼミナールを中心にした少人数教育を行なっており、ゼミでは７〜８人の授業を行なっております。密度を濃く行うことで通常の講義形式よりも双方的に指導を受けることが可能となります。

就職時も強みを発揮する大学で、内定率と国家公務員の試験合格率は極めて高い数字となっております。優れた人材を輩出すつ大学であると言えるでしょう。

この自由に学問に専念できるという校風に惹かれて入学する生徒が多く、真面目に何か勉強をしたいことがあるという目的を持った学生が志望校として受験し、入学しているケースが多いように見受けられます。

神戸大学の特徴

兵庫県神戸市にキャンパスがあり、非常に偏差値の高い大学となっております。

学期が二学期ではなくクォーター制と呼ばれる四学期制であり、一学期の間で留学やインターンに行くことも可能です。

神戸にある大学ということでおしゃれなイメージそのままに六甲第一キャンパスも非常におしゃれで国の登録有形文化財に登録されております。

経済・経営に強みがあり、元々三商大と呼ばれていたことからも古くより経済に強みがあったと言えます。

東京工業大学の特徴

東工大では、科学・技術の面白さや奥深さ、あるいは、科学・技術には社会を変える力があるのだ、ということを感じ取りながら、自ら学び考える力、創造力や表現力等、将来の夢に向かって必要な力を育めます。

また、学生も理系っぽさがある学生が多く、研究色の強い大学となっております。講義自体も１年次より一般教養科目を学びつつも、専門的な科目に触れることも可能です。

このカリキュラムにより、専門分野を究めることに加え、関連する分野やその社会的な背景や関連性も学修できます。そして、周囲と協調あるいは切磋琢磨しながら、リーダーとなる素養を持った大人に成長し、自信を持って社会・世界に羽ばたくことができます。

千葉大学医学部の特徴

千葉大学の医学部は145年の歴史を持った伝統ある医学部です。

研究と臨床が手を携えて教育を行う方針で、教育を進めている中で基礎研究に関しては、現場とかけ離れた研究を行い、未知の分野への挑戦をする研究というよりは、臨床への応用が見込めるような研究。つまり実践的な基礎研究に力を入れています。臨床に関しても、研究と全く分離してしまうのではなく、最先端の研究を臨床に取り入れたものを学生に提供することを念頭に置いています。

また、千葉大学の特徴として、医学部のあるキャンパスの中に看護学部や薬学部の学生も在籍しています。

このスタイルでは、医療の現場では、医学・薬学・看護の力を合わせた１つのチームで臨床及び研究を行うことから、医・看・薬の三学部が同じキャンパスで授業を受けることで、この精神が育まれることを期待されます。また、その成果もあり千葉大学の看護学部は全国でも屈指のレベルにあり、今後の看護学の研究者を輩出する役割も担っています。

金沢大学医学部の特徴

日本で三番目にできた医学校です。1862年に開設された古い歴史と伝統のある医学部です。

その長い歴史の中で培われたカリキュラムは国際派のグローバルに活躍できる医師の養成を目指したカリキュラムとして設計されており、１年次からの海外語学研修、２年次必修科目の「医学英語」、MRTプログラムにおける外国人教員による「実践的医学英語」を通して、使える生きた医学英語の習得を図っています。

医師国家試験の合格率は非常に高く推移しているものの、英語や多文化社会における国家試験以外の学問も非常に重視したカリキュラムになっているため、ストレートで６年間で卒業するのが約８５.５%と平均的に医学部の中では６%程度低いのが特徴です。

新潟大学医学部の特徴

新潟県唯一の医学部ということも、また古くから東北日本海側、北関東など幅広い医療圏を背負ってきた歴史から、地域で発生する全ての病気に対応するという責任感が都会の大学に比べて強いと感じます。

教育理念は「医学を通して人類の幸福に貢献する」です。

この教育理念を念頭に、医学部における偏差値競争には参戦せずに、強い使命感や責任感のある人材を重視している傾向が強いです。

その理由としては、新潟県で唯一の医学部であることから、新潟県内の地域医療を守りたいという大学側の使命感もあります。

また、近年の医学部受験においてはセンター試験では８５%以上の得点率はほぼ当たり前で、２次試験における問題の難易度も高止まりしている傾向にあります。そこで新潟大学では、センター試験を重視しており、試験における点数配分も基礎力があるかどうかを重視した内容になっています。「新潟はセンター重視」と言われる所以かもしれません。

岡山大学医学部の特徴

入学直後から5～6人のグループで議論と思考を重ねて問題探求するテュートリアルがあります。

岡山大学医学部の教育理念「医療の中核を担う指導的立場の医療人育成」を掲げています。

岡山大学の大きな特徴として、１〜２年生は基礎科目の履修に力を入れ、３〜６年生になると大学院の講義の先取りでの履修が可能で、大学卒業から博士過程終了まで最短で２年短縮することができる。

医学を志す上での２年は非常に大きな価値があるのです。

長い下積み経験を経て、研修医として過ごすことも含めて考えると一人前と呼ばれるのが３０歳以降である医師の世界では２年短縮して、博士課程を終了後に臨床や研究が行えるという非常に大きなメリットがあるので、大学院まで進学を考える方にはオススメです。

長崎大学医学部の特徴

長崎大学の医学部では国家試験の合格率は、やや低い結果となっています。

入試難易度としては、医学部の中でも偏差値で比較すると上位に入ってくる長崎大学医学部。

偏差値も高く、設備や環境面でも充実しているので、医師国家試験の合格率がやや低くても、学生から人気があります。

また、この合格率の低さは一概に平均より低いわけではないというのが、私たちの結論です。

医学部や看護学部では合格率を高く実績として打ち出したいという大学の思惑から、ストレートでの卒業率が医学部では８５%〜８８%がボリュームゾーンになっています。

しかし、長崎大学の医学部は留年をさせて高い合格率を誇示することなくしっかりと単位と講義を履修をしていれば卒業をして、仮に少し合格率が低くなっても生徒のことを考えた教育を貫いているので、好感が持てると感じています。

熊本大学医学部の特徴

熊本大学医学部の大きな特徴は１年生から基礎科目に加えて、専門課程も履修することができます。

偏差値としては６５程度で国公立大学医学部という中では、やや偏差値は低いものの国家試験の合格率は平均よりもやや高めに推移しているのは、専門教育を１年次から腰を据えて学ぶことができるからです。

熊本大学医学部のもう1つの特徴は、「柴三郎プログラム」と呼ばれる研究医養成プログラムです。

次世代の北里柴三郎を発掘し、養成するための最先端のカリキュラムを構築しており、地元の進学校から根強い人気がある医学部です。

柴三郎プログラムは、医師としての技術・知識だけでなく、課題解決に向けた思考力や判断力を養うことができるようにしていくことも大きな取り組みの１つと言えます。

旧官立大学の就職事情

歴史と伝統のある大学ばかりであり、就職率も非常に高い大学となっております。

また、各大学にそれぞれ特色があり、公務員に進む方、医学の道へ進む方、研究職に進む方など、それぞれ専攻した内容で進む方が多いです。

就職時には企業側の評価も高い大学が多く、就職活動も難しいものではないでしょう。

学生時代に何を行ったか、専攻した内容でどのような成果、研究結果となったのかを伝えることができれば就職につながっていくでしょう。

まとめ

今回は旧官立大学についてまとめていきました。

長年の歴史と伝統のある大学ばかりであり、１００年近い歴史があることから地元地域だけでなく、全国的にも認められている大学ばかりとなっております。

研究、勉学にも打ち込むことのできる大学も多く、充実した学生生活を送ることが可能でしょう。

受験を考えている方はこちらを読んで、ぜひ検討してみてくださいね。