
「定期テストでいい点数をとりたい!」と勉強を頑張っている人も多いでしょう。たくさん勉強して、いろいろなことを覚えて、テストの準備は万全!当日も力を発揮できた!
しかし、ケアレスミスがあって、思うように点数が伸びなかった…。という人も多いと思います。せっかく勉強したのに、ケアレスミスで点数を落としてしまってはもったいないですよね。
今回は、ケアレスミスをなくすためにはどうしたらよいかを解説していきます。
こんな人は要注意!よくあるケアレスミスとは?
ケアレスミスと一口に言っても、その種類や原因は様々です。間違った原因を分析することで、次に向けての改善策を考えることができます。
では、ケアレスミスとはどのようなものなのでしょうか?基本的には「本当は正解できるのに、勘違いやうっかりで間違ってしまったもの」をケアレスミスと言います。
「自分はケアレスミスはなかった。」と主張する人もいるかもしれません。しかし、以下のようなミスが続いていることはありませんか?自分のテストを振り返って確認してみましょう。
- 数学で式は合っていたのに、計算を間違えた。
- 数学の筆算で繰り上がりをしなかった。
- 計算して出てきた答えを約分していなかった。
- 「傍線部を現代語訳しなさい」という問題に傍線部外も訳してしまった。
- 選択問題で合っているものを選ぶと思っていたら間違っているものを選ぶ問題だった。
- 物質Bに対して正しいグラフを選ぶ化学の問題で、物質Aに対しての正しいグラフを選択してしまった。
- 漢字の読み方を「カタカナ」で書きなさいという問題にひらがなで回答してしまった。
- 数学の三角比の問題で、図形に数値を書き写す時に写し間違えをしたため解答できなかった。
- +と-を書き間違えて、-だったのを+にしていた。
- 数学の計算問題で( )を外すとき+と-を逆にして解答した。
このようなミスが続いている人は、ケアレスミスをしやすい傾向にあると言えます。対策をして、次のテストからはケアレスミスをしないように気を付けましょう。
どうしてケアレスミスは起こるの?ケアレスミスの原因を解説!
では、このようなケアレスミスは何が原因で起こるのでしょうか?ケアレスミスの原因は大きく分けると以下の4つです。
- 注意力散漫によるもの
- 体調不良によるもの
- うっかりしてしまったことによるもの
- 勘違い、思い込みによるもの
慣れや気のゆるみから確認を忘れたり怠ったりする、または、過信や慢心から脳が『正しい』と判断してしまうことからケアレスミスが起こります。
また、緊張からケアレスミスをすることもあります。
そのため、冷静に見直しをすることでミスに気づくことができます。
しかし、しっかり見直しをしようと意識してもミスを見逃したり、見直しをすること自体が頭からなくなったりするものです。
そのため、「気を付けよう。」という精神論ではなく、具体的な行動で対策をしていく必要があります。
ケアレスミスをなくす方法4選!
ここまでは、ケアレスミスの種類と原因について説明していきました。では、ケアレスミスをしないための具体的な行動とは、どのようなものなのでしょうか?
- 見直しするポイントを考える。
- 問題を解くときにメモや途中式を忘れない。
- 問題文に印をつける。
- テストを解く時間配分を考える。
- テスト合わせて集中力を高める。
それぞれについて、具体的な例と合わせて解説していきます。
①見直しをするポイントを考える。
「見直しをする。」というのは、学校やお家の人からも何度も言われている人もいるでしょう。見直しをするにあたって、大切なのは、どこに注目して見直しをするのかを考えておくことです。
それぞれの教科ごとに、具体的な見直しポイントを紹介します。
英語
- それぞれの英文の最初の文字は大文字にしているかどうか。
- ピリオドやクエスチョンマークは忘れていないかどうか。
数学、理科(計算問題)
- 単位を書いているかどうか。
- 単位はあっているかどうか。(mをkmに直していない等)
- 四則計算を間違っていないかどうか。(かけ算を足し算と間違えて計算してしまった。)
国語(記述問題)
- 文末が、指定されたものとあっているかどうか。(理由を尋ねられている場合は、「~から。」と答える。「~とありますが、どんなことですか?」という問いには「~こと。」と答える等。)
- 使う単語が指定されている場合は、その単語を使っているかどうか。
②問題を解くときにメモや途中式を忘れない。
テストでは問題数の多さに、ついつい焦ってしまいます。その結果、計算問題などでは、頭の中で計算して、途中式を書かないという人が多く見られます。
こうすることで、ケアレスミスが多発してしまうのです。
計算問題の途中式だけでなく、どんな問題でも、メモ書きをすることが、ケアレスミスをなくすのに有効です。以下のようなメモ書きをすることができます。
- 数学の角度を求める問題は、分かっている角度を図に書き込む。
- 理科の電流の問題は、簡単な回路を書く。回路に電圧など分かっていることを書き込む。
- 英語の英作文の問題は、「疑問文」や「現在形」など、文の種類をメモする。
- テストが始まったら、まず公式をメモする。
途中式やメモをすることは、見直しがしやすくなるというメリットもあります。どのような解き方をしたのか振り返ることができますし、気を付けるポイントに沿って問題を解けているかをチェックできるからです。
③問題文に印をつける。
問題文に印をつけることも、ケアレスミスをなくす方法として有効です。テスト問題は文字が多いので、ついつい他の行と見間違ってしまったり、大切なことを見落としてしまいがちです。
それでは、どんなところに印をつけることができるのでしょうか?
- 英語の並び替え問題は、使った単語を斜め線で消していく。
- 答えるべき単位に印をつける。(「~kgでしょうか?」の場合は、「kg」に〇をつけておく等。)
- 記述問題では、何を聞かれているかに印をつける。(「理由を答えなさい。」に場合は、「理由」に〇をつけておく。)
- 表の読み取りの問題は、考えるのに使った数値に印をつけておく。
以上のようなところに、印をつけておくことで、間違いを減らすことができます。
④テストを解く時間配分を考える。
ケアレスミスが生まれてしまう一番の原因は、焦りです。焦ってしまうことでミスが生まれやすくなります。しかし、テストの時間は決まっているので、時間を伸ばすことはできませんね。
では、どうしたら焦ることなく問題を解くことができるのでしょうか?
それは、テスト中に時間の節約をすることです。そのために、難しい問題や忘れてしまった単語で悩んだ場合は、一度飛ばして、後から取り組むようにしましょう。そうすることで、時間の余裕を生むことができます。
⑤テストに合わせて、集中できる力を高める。
ケアレスミスは、注意力散漫によるものや体調不良によって起こることもあります。
そのため、体の調子を整える必要もあります。
特に、テストの前の日は一生懸命勉強した結果、ついつい細かい部分まで気になることがあります。その結果、遅くまで起きて勉強し、寝るのが遅くなり、睡眠不足でテストを迎えてしまうことがあります。
このような状態だと、集中力が続かないので、勉強した力を100%発揮することができませんし、ミスが起こりやすくなります。
このように、集中を妨げてしまうようなことは、できるだけ事前に対策をとっておくようにしましょう。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 朝ご飯をしっかり食べる。
- 前日の夜はしっかり寝る。
- 体温調節ができるように、脱ぎ着しやすい服を選ぶ。
- テストの前に、お気に入りの音楽を聴いてリラックスする。
- テストの前に、お菓子を食べる。
- テストの前に、深呼吸をする。
- テストの前に、トイレを済ませておく。
暑い、寒い、お腹が痛い、お腹が空いた等、身近なところにも集中力を奪ってしまう原因があります。体調面にも気を配るようにしましょう。
まとめ

ケアレスミスをしないようにするためには、「忘れないように頑張る。」という精神論では解決できません。メモを書いたり、時間を考えたりするなど、具体的な対策をとることが必要です。
また、テストの時にこのような対策をとろうとしても、緊張から忘れてしまうことがあります。
普段の勉強で問題を解くときや、テストの練習をするときなどから、同じ対策をとりましょう。そうすることで、ケアレスミス対策が習慣化し、意識しなくても自然にできるようになります。
ケアレスミスをなくすことで、勉強した力を100%テストで発揮できるようにしましょう。