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理系の選択科目でオススメはコレだ!マナビバが解説!

高校1年生から2年生に上がるときに文理選択があり、ここで理科と社会はどの科目を選ぶのかを決めたり、2年生から3年生に上がる時にも受験で使う科目を選択していくという高校も多いかと思います。

でも、まだ学んでいない科目なのにどれを選べばいいかを決めるのは難しいですし、受験で使うことも考えたら単純な好き嫌いで決めていいのか悩んでしまいますよね。

特に理系の場合、物理・生物のどっちがいいのか、社会の選択はどうするのかなど悩む要素はかなり多いです。

今回は、そんな理系の選択科目でオススメの科目と、それを踏まえた選択科目の決め方についてマナビバが解説します!

理系のオススメの選択科目

オススメの選択科目について、単純かつ最も良い方法は一番好きそうな科目を選ぶことです。

しかし、理系の選択科目は大学受験でどの科目を使うか、という視点を無視することは絶対にできません。

当然、好きな科目を選べば、勉強のやる気も出て高得点を狙いやすくなるのですが、行きたい学部によっては使えないということも起きてくるのです。

理系の場合、化学は必修で、物理生物での選択ということが非常に多く、物理生物の2つを受験科目にするというのは現実的には困難です。

また、国公立の共通テストでは、社会が1科目必要なので、そこも注意が必要です。

ここでは理科と社会のオススメを紹介していきます!

物理

物理は、暗記量が少なく、計算問題が中心になる科目です。

理系選択者ならば、計算自体に苦手意識を持っているということは少ないと思います。

理系の大学を受験する際、工学部などは物理・化学の組み合わせしかできないことが多く、農学部などでも物理と化学の組み合わせが基本的に使えるなど、入試のシステムからしても、生物より物理を選択する方が、受験できる大学の幅が圧倒的に広がるので有利です。

地学は使えない大学が多すぎるので、オススメできません。

化学

化学は理系の場合、高校で理系が全員必修で、物理か生物が選択ということがほとんどのため、化学はほとんどの人が勉強しているでしょう。

しかし、私立大学は早稲田や慶應といった一部の大学を除けば、理科は1つでよく、どれを選ぶか考える必要があります。

無機と有機という分野は暗記しなければならないことが多く、理論の分野では計算がかなり要求されるなど、暗記と計算がどちらも高いレベルで要求されるので難しい科目といえます。

しかし、大学で学ぶ理科は化学の知識を必要とするものが非常に多いですし、知識がないと理解が難しいことも多いので、勉強しておくことをオススメしています。

地理

理系は数学と理科の負担が重く、社会はできるだけ負担を軽くしたところ。

地理は思考力が必要な代わりに、暗記量が少なく、負担を軽くしたい理系受験生にオススメの科目です。

地理は高得点を安定させるのは難しい科目ですが、ある程度の点数なら日本史や世界史よりも少ない勉強量で取れるので、理系受験生の希望にあった科目といえるでしょう。

事実、理系受験生の社会選択は地理が最も多いです。

倫理

2025年度共通テスト以降は、「公共・倫理」というセットでの試験になるので、今までよりも負担が大きくなってしまい、オススメ度は下がりましたが、倫理は現代文のような長い文章を読んで、当てはまるものを選んでいくので思考力が必要です。

ただ人名やキーワードを覚えれば解ける問題ではありませんし、少し捻った聞き方をしてくることがほとんどですが、覚える量は社会全科目の中でも屈指の少なさで、問題文がヒントになることもあるので、短い時間で点数を取りやすい科目なので、理系選択者にもオススメです。

理系の選択科目には何があるのか

理科

物理

物理は、「力学」「熱力学」「電磁気」「波動」「原子」の5つの分野で成り立っていて、一般に古典力学と称されるものを学びます。

力学とは、物体にかかる力や物体の運動について考える分野です。万有引力や重力のような、物理の基本を学ぶ重要な分野です。

熱力学とは、熱の発生について考える分野です。熱力学は、熱は「運動」によって生じると考えるのが基本で、どのような運動をしているのかを考えていきます。

電磁気学とは、電気や磁気の発生や性質について考える分野です。電気の性質と磁気の性質は良く似ているため、まとめて扱っています。

波動とは、物質から物質への力の伝わり方について考える分野です。代表的なものは音と光です。

原子とは、目には見えないミクロな世界での物質の運動について考える分野です。物質は原子を持ち、それが複数結びつき分子となりますが、原子や分子は非常に小さい存在なため目で見ることはできません。しかし、原子や分子は物質の性質を決め、物質の運動の土台となる重要なものなのです。

化学

化学は、「理論化学」「無機化学」「有機化学」「高分子化合物」の4つの分野からなっています。

理論化学は、化学という科目全体の基礎に当たり、ここを疎かにしては無機や有機もわからなくなってしまいます。計算問題が多いので注意が必要です。

無機化学は、無機化合物という有機化合物ではなく、炭素が原子結合の中心になる化合物の名前や性質、色、反応をなどの暗記が中心です。

有機化学は、有機化合物という炭素が原子結合に含まれる化合物の名前や性質、色、反応などを暗記が中心ですが、構造式や異性体の数などの暗記以外の要素も入ってきます。

高分子化合物は、有機化合物を扱うので有機化学に近いですが、高分子化合物の性質を覚えることが中心です。

生物

生物は、「生物の進化」「生命現象と物質」「遺伝情報の発現と発生」「生物の環境応答」「生態と環境」の5つの分野に分かれます。

「生物の進化」の分野では、生命の起源、遺伝子や生物系統の進化について学習します。生物の基本的な構成要素は細胞とその進化、そこから生命情報の源である遺伝子やDNAを学び、ミクロな話が終わったら次は生物系統の進化のような大きな話を扱います。

「生命現象と物質」の分野では、タンパク質などの生命活動の基本的な構成物質についてと、生命活動である呼吸、植物に見られる光合成について学びます

「 遺伝情報の発現と発生」という分野では、遺伝情報を複製し、伝達する遺伝子の仕組みや遺伝子発現について学んでいきます。

「生物の環境応答」という分野では、動物や植物がどのように周囲の環境と関係をもっているのかについて学んでいきます。

「生態と環境」という分野では、さまざまな生命体がどのように互いに関係をもっているかについて学んでいきます。生命のつながりのことである「生態系」や一定数の個体のまとまりの「個体群」について学んでいきます。

地学

地学は、「固体地球」「地質」「大気・海洋」「宇宙」「環境」の5分野から成り立ちます。

固体地球分野では地球そのものや地震・火山について学び、地質分野で地層や化石、大気・海洋分野では天気や海、宇宙分野では惑星や太陽、銀河や宇宙、環境分野では資源や環境問題について学びます。

地学は受験できる大学が非常に少ないので、あまり選択することをオススメすることはできません。

地歴

地理

地理は、「系統地理」と「地誌」という2つに分けられます

系統地理とは、地理を「気候」「工業」「人口」「交通」などのテーマに分けて原理を学習しようとするものです。

地誌とは、系統地理で学んだことを、「西アジア」「ヨーロッパ」「南アメリカ」のように地域別に個別具体的に学んでいくものになります。

そのため、系統地理をちゃんと理解していないと、地誌を理解するのは困難です。

中学時代、「この作物の生産量1位は〜〜」ととにかく暗記した人も多いでしょうが、系統地理を学ぶと「気候的にここの土壌は〇〇、この土壌なら〇〇の農作物の生産が増えて、人口はここが一番多いから〜が1位かな」のように体系だった理解ができるようになり、地誌もわかりやすいものになります。

もっとも、系統地理だけでは実感が伴いにくく、地誌を学んでこういうことかと実感できることも多いので、この2つはお互いに関連させながら覚えていきましょう。

日本史

日本史は、地理的には日本と東アジアまでの限られた地域を対象にしますが、狭い分細かいところまで覚える必要があります。

日本史は、時代ごとの政治・経済・文化を細かく勉強するため、中身や名前が似ていることがたくさん出てきてややこしいです。

また、日本史は、1つの用語について政治面・経済面・文化面からと様々な切り口から出題してくるため、浅い知識だと太刀打ちできません。

小学校の頃から学んでいるため、大枠はわかっても、入試で点数が取れるまで細かいところを詰めるのは難しい科目といえます。

世界史

世界史は、世界全体の歴史なので範囲が広く、そんな範囲の歴史を一通りやるとなると、暗記しないといけないことはたくさんあります。

また、世界史は時代ごとの地域間の関係などヨコの歴史を理解した上で、メインとなる国については日本史のようにタテの歴史も覚えていく必要があります。世界の話なので、地理を知らないとどこの話をしているのかわからなくなるので大変です。

ただ、その分日本史のような深掘りはあまりされないので、勉強量が点数に直結する科目といえます。

公民

倫理

倫理は、青年期の課題と人間形成・世界の思想・日本の思想・現代社会の諸課題の4分野に分かれます。

このうち最も多く扱われるのが、世界の思想で、西洋の古代〜現代の思想、中国思想などを扱います。

共通テストでは、現代文のような長文を読みながら、下線部の内容に当てはまる思想家を選んだり、思想家や唱えた思想から思想の説明として適切なものを選ぶことが多く、人名と1キーワードを結びつけるような勉強法は、異なる切り口からの質問に対応できなくなってしまいますし、思想についてキーワードを使わずに言い換えていることもあるので対応できません。

政治経済

政治経済は、「現代の政治」「現代の経済」「現代社会の諸課題」の3分野から成り立っていて、「現代の政治」は 民主政治の基本原理・日本国憲法の基本原理・日本の政治機構・現代政治の特質と課題・を現代の国際政 治を、「現代の経済」は現代の資本主義経済・現代経済のしくみ・日本経済の発展と産業構造の変化・福祉社会と日本経済の課題・国民経済と国際経済を、「現代社会の諸課題」では社会保障やエネルギー問題などの課題について学んでいきます。

資料の暗記や計算問題など同じ公民の倫理よりも覚える量は多いですが、それでも覚える量は日本史や世界史によりは少なく、ニュースをいつも見ている人にとってはよく聞く内容ばかりで、理解しやすい科目です。

選択科目の決め方

大学で学ぶ内容と関係の深いものを選ぶ

理系は学部や学科によって受験でどの科目が使えるか指定されていることが多く、基本的には志望校や志望する学部から必然的に決まってしまう場合が多いです。

しかし、特に指定がない場合でも、大学で学ぶ内容と関係の深いものを選んでおきましょう。

たとえば、農学部や理学部生物学科で、合成生物学をやりたいと考えているのに、物理・化学選択だと大学で学んでいる内容がおそらく理解できないでしょう。

化学の知識は使いますが、物理に関してはまず使いません。

一方、工学部電気・電子学科などであれば、物理の電気や電磁気などの知識は前提知識になっています。

化学は大抵の学科で前提知識として知っておいた方がよく、物理と生物に関しては自分大学でやりたいことをよく考えて選びましょう。

 

社会は負担の少ない科目を選ぶ

先ほども述べましたが、理系は理系科目の負担が圧倒的に重いので、社会にはあまり時間をかけていられません。

ですから、負担の少ない科目を選ぶのが重要で、負担の少ない科目の中では、あとは好みで決めることをオススメします。

まとめ

理系の選択科目のオススメと、オススメの科目選択の仕方について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

理科の選択科目は化学は外せないことが多いので、基本的には固定されていて、あとは物理と生物からの選択にあるでしょう。この2つは入試を見据えて生物が必要な学部に行くのでなければ、物理を優先的に選択すると良いでしょう

社会は地理が定番ですが、中学の頃から地理が苦手な場合は倫理などを選択するのもオススメです。

この記事を参考に、自分の目標と適性から、最適な科目選択ができることを祈っています!

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