【大学受験編】英検は有利？どのくらい加点がされるのかをマナビバ調査！

　「英検はもっているとお得」という話は聞いたことがある人も多いかと思います。しかし、一体どのような点で有利なのでしょうか？

　今回は、英検をもっていることで大学入試においてどのようなメリットがあるのかをご紹介します。英検を大学入試で利用する制度には、以下の２つがあります。

• 大学入試優遇制度
• 外部試験利用入試

　それぞれについて詳しく解説していきます。

大学入試優遇制度と英検

　大学入試優遇制度は、英検準２級以上が対象となる大学が多いです。

　大学によってどのような優遇をされるのかが違います。以下の５種類があります。

出願資格	英検の指定グレード以上に合格している人のみが、その大学に出願することができる。
得点換算	入試科目の英語試験を受験することなく、英検のグレード別に得点換算される。
加点	入試科目の英語試験の得点に、英検のグレード別に加点される。
学科試験免除	入試科目の英語試験が免除される。
判定優遇 ･ 合否参考	最終的な合否判定で、優遇や評価の参考にされる。

　英検で大学入試優遇制度が利用できる入試タイプは、以下の3種類です。

• 一般入試
• 公募推薦入試
• AO入試

　

　大学ごとに必要な英検グレードが異なります。各大学の公式ホームページなどで、大学入試優遇制度が利用できるのか、何級以上が対象なのかを確認しましょう。

　以下は大学入試優遇制度が利用できる大学の一例です。

• 早稲田大学
• 上智大学
• 学習院大学
• 明治大学
• 青山学院大学
• 立教大学
• 中央大学
• 法政大学
• 日本大学
• 東洋大学
• 駒沢大学
• 専修大学
• 関西大学
• 関西学院大学
• 同志社大学
• 立命館大学
• 京都大学
• 大阪大学
• 国際基督教大学
• 南山大学

　北海道内の大学では、以下の７つの大学が英検による大学入試優遇制度を導入しています。

• 北海道大学
• 北海学園大学
• 北海道科学大学
• 北海道教育大学函館校
• 北海道情報大学
• 札幌大学
• 北海道文教大学

　北海道内の大学の大学入試優遇制度の内容は以下の通りです。

【北海道大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
理学部/地球惑星科学科	フロンティア入試TypeⅠ	出願	2級
工学部/環境社会工学科＜社会基盤学コース＞	フロンティア入試TypeⅠ	出願 加点	2級

【北海学園大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
経営学部[1部]/経営情報学科	一般	得点換算(60~100)	CSE 2030~2390
経営学部[1部]/経営学科	一般	得点換算(90~150)	CSE 2030~2390
経営学部[2部]/経営学科	一般	得点換算(60~100)	CSE 2030~2390
人文学部[1部]/日本文化学科	一般	得点換算(60~100)	CSE 2030~2390
人文学部[2部]/日本文化学科	一般	得点換算(60~100)	CSE 2030~2390
人文学部[1部]/英米文化学科	一般	得点換算(90~150)	CSE 2030~2390
人文学部[2部]/英米文化学科	一般	得点換算(60~100)	CSE 2030~2390
人文学部[1部]/英米文化学科	推薦公募	出願	2級

【北海道科学大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
工学部/機械工学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
工学部/情報工学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
工学部/電気電子工学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
工学部/建築学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
工学部/都市環境学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
薬学部/薬学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
保健医療学部/看護学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
保健医療学部/理学療法学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
保健医療学部/義肢装具学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
保健医療学部/臨床工学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
保健医療学部/診療放射線学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
未来デザイン学部/メディアデザイン学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1
未来デザイン学部/人間社会学科	公募推薦	加点(2~8)	CEFR A2~C1

【北海道教育大学函館校】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
函館校/国際地域学科	推薦	加点	CSE 1950

【北海道情報大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
経営情報学部/先端経営学科	一般	加点	級指定なし
経営情報学部/システム情報学科	一般	加点	級指定なし
経営情報学部/先端経営学科	学校推薦	加点(2~7)	準2~準1級
経営情報学部/システム情報学科	学校推薦	加点(2~7)	準2~準1級
経営情報学部/先端経営学科	総合	加点(2~7)	準2~準1級
経営情報学部/システム情報学科	総合	加点(2~7)	準2~準1級
医療情報学部/医療情報学科	一般	加点	級指定なし
医療情報学部/医療情報学科	学校推薦	加点(2~7)	準2~準1級
医療情報学部/医療情報学科	総合	加点(2~7)	準2~準1級
情報メディア学部/情報メディア学科	一般	加点	級指定なし
情報メディア学部/情報メディア学科	学校推薦	加点(2~7)	準2~準1級
情報メディア学部/情報メディア学科	総合	加点(2~7)	準2~準1級

【札幌大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
地域共創学群/人間社会学域	一般	加点(2~4)	準2~2級
地域共創学群/人間社会学域	公募推薦	加点(25)	準2級
地域共創学群/人間社会学域(英語専攻以外)	総合 自己推薦	出願 加点(10~40)	級指定なし CEFR A1~CEFR B2
地域共創学群/人間社会学域(英語専攻)	総合 自己推薦	出願 加点(20~40)	CEFR A2~CEFR B2
地域共創学群/人間社会学域	総合 ｳﾚｼﾊﾟ	加点(25)	準2級

【北海道文教大学】

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
国際学部/国際教養学科	総合	学科試験免除	準1級
国際学部/国際コミュニケーション学科	総合	学科試験免除	準1級

外部試験利用入試と英検

　英語外部試験利用入試とは、英検やTOEIC、TOEFL iBT、IELTS、TEAP、GTEC CBTなど、主に英語の4技能（リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング）を測る民間の英語検定試験の結果に応じて、英語の試験を免除したり、英語の試験に加算したりする入試制度のことです。

　大学によってどのような優遇をされるのかが違います。以下の４種類があります。

出願要件	出願に必要なスコア・グレード。
みなし満点	利用対象となる試験・教科の成績を満点とみなすスコア・グレード。
得点加算・換算	スコア・グレードに応じて英語外部試験の成績が共通テストまたは、個別学力検査の得点へ加算・換算されます。

　大学ごとに必要な英検グレードやスコアが異なります。各大学の公式ホームページなどで、英語外部試験利用入試が利用できるのか、何級以上が対象なのかを確認しましょう。

　以下は英語外部試験利用入試が利用できる大学の一例です。

【国公立大学】

• 秋田大学
• 千葉大学
• 金沢大学
• 大阪教育大学
• 広島大学
• 九州大学
• 長崎大学

【私立大学】

• 文教大学
• 青山学院大学
• 学習院大学
• 国際基督教大学
• 國學院大學
• 駒澤大学
• 順天堂大学
• 上智大学
• 専修大学
• 中央大学
• 日本大学
• 法政大学
• 明治大学
• 立教大学
• 早稲田大学
• 立命館大学
• 関西大学
• 近畿大学
• 福岡大学

　北海道内の大学では、北海学園大学が英検による外部試験利用入試制度を導入しています。内容は以下の通りです。

学部・学科	入試タイプ	優遇の種類	英検
人文学部	一般	得点換算	2級~1級
経営学部	一般	得点換算	2級~1級

　

まとめ

　このように、英検は大学入試に有利となることがあります。利用できる大学もとても多いため、志望する大学が大学入試優遇制度や外部試験利用入試に対応しているかどうか調べてみましょう。

　英検は、大学入試だけでなく就職においてもアピールできる場合があります。持っていて損はないですから、積極的に受けていみましょう。

　しかし、加点や試験免除など優遇を受ける対象は、ほとんどの学校で準2級以上です。そのためには、小学生や中学生の頃からコツコツ単語を覚えたり、英文を訳せるようにしたりする必要があります。

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