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学力テストABCの範囲やよく出る傾向と対策法をマナビバが公開!

学力テストABC」とは、北海道内で実施される中学3年生を対象とする模擬試験のことをいいます。例年、9月(学力テストA)、10月(学力テストB)、11月(学力テストC)の計3回が実施されます。

今回は、「学力テストABC」の出題範囲やよく出題されるパターンについて探っていきます。

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「学力テストABC」の日程と範囲は?

では、2022年度の北海道教育文化協会「学力テスト」の日程を確認しましょう。

以下の日程表が中学3年生の試験日と出題範囲です。

<2022年学力テストの日程と出題範囲>

出題範囲実施予定日
第1回中1・2全期の内容 4月13日(水)
第2回中1・2全期の内容 6月17日(金)
第3回中2後期・中3前期中心の内容 8月26日(金)
第4回全学年の総合A 9月14日(水)
第5回全学年の総合B10月13日(木)
第6回全学年の総合C11月10日(木)
第7回入試模擬テストⅠ12月 2日(金)
第8回入試模擬テストⅡ 2月 2日(木)

テストの教科は、国語・社会・数学・理科・英語(聞き取りテスト含む)の5教科です。
時間は、第1回〜第3回まで各教科とも45分です。第4回以降は各教科とも50分です。

配点は、各教科100点で合計500点です。

ちなみに、学力テストの成績は学校の評定、内申点には反映されません。

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教科別!出題の単元をチェック!!

学力テストABC」は総合問題の学力テストです。基本問題・標準問題が全体の7割程度を占め、応用問題が3割程度になります。高校入試問題と似ています。

では、各教科のよく出題される問題を教科別、単元別に把握しておきましょう。

<学力テストABCの出題範囲と単元>

<国語>

単元(文の種類)第4回第5回第6回
漢字・語句    ◯      ◯    ◯  
詩・詩を含む文章    ◎
俳句・俳句を含む文章    ◎
物語・小説・戯曲(演劇の文章)    ◎    ◎
随筆・随想(エッセイ)    ◎
古文・漢文    ◎    ◎    ◎
説明文・解説文・報道文    ◎
論説文・評論文    ◎    ◎
話し合い・討論・発表    ◎
文の成分(主語、述語、修飾語、接続語、独立語)    ◯
語の性質とはたらき(主に自立語)    ◯
語の性質とはたらき(主に助詞と助動詞)    ◯  

国語の出題構成

国語は、大きく文章読解(説明文、評論文、物語文、エッセイなど)、漢字の読み書き(書き順も含む)、文法、古文、資料や会話の読み取り問題などで構成されています。ただ、国語に関しては、入試問題作成者が間違えない限りは受験当日に同じ文章の問題が出題される可能性はありません。

第4回は随筆文と評論文と話し合い・発表を、第5回は物語文と説明文と詩を、第6回は物語文と評論文と俳句を、それぞれ事前に読み慣らしておくのが得策です。

解答方法については、国語は記述式の解答の割合が多いため、部分点を少しでも取れるように過去問を見て出題の形式と模範解答の書き方をよく見ておきましょう。

国語の注意点

国語は大問の一つひとつが大掛かりなので、どの問題から着手するか決めた後に解き進めるのも大事です。実際に読んだことのない文章を読む自体がけっこう時間のかかるものです。自分にとって読み進めやすいかの順序を整理してから、先にどの大問にとりかかるのか選んでいくことを習慣づけしましょう。

<社会>

単元(学習内容)第4回第5回第6回
地域構成、人々の生活と環境    ◯
世界の諸地域    ◯    ◯
世界から見た日本    ◯
日本の諸地域、身近な地域の調査    ◯    ◯
歴史のとらえ方、古代、中世、近世、近代    ◯    ◯    ◯
二度の世界大戦、現代の日本    ◯    ◯    ◯
私たちと現代社会、個人の尊重と日本国憲法    ◯    ◯    ◯
人権保障・平和主義、民主政治・政党・選挙    ◯    ◯
国会・内閣・裁判所、地方自治    ◯

社会の出題構成

社会は世界地理、日本地理、世界から見た日本、戦前の歴史、戦後の歴史、憲法、民主政治、三権分立などから構成されています。特に歴史は戦前までの範囲が縄文・弥生次代〜明治・大正・昭和20年までの範囲をひと括りにしているため、どの時代が出題されるかわかりません。

また、中学3年生で習う公民ですが、第4回、第5回、第6回と進むにつれて公民分野の出題が増えていくことがポイントです。

社会の注意点

成人年齢が18歳以上になったことを受け、選挙権や携帯電話、クレジットカードの契約などの年齢制限が改定されたことに関する問題はABCの中のどこかで出題される可能性が高いです。

これに加えて、図式化して出題しやすい問題として第6回の「国会・内閣・裁判所」の立法・行政・司法における三権分立があります。三角形の相関図で互いの関係を理解し、単語ではなく図でそのまま出題されると思っておきましょう。

また、歴史は範囲が広いからといって、変にどこかの時代に絞って山を貼るより、例えば寺院など建築物の名称を全ての時代で一通り覚えるような広範囲でも可能な対策をするのがオススメです。

<数学>

単元(学習内容)第4回第5回第6回
正の数・負の数、加法と減法、乗法と除法    ◯    ◯    ◯
文字と式    ◯
1方程式    ◯    ◯
比例と反比例    ◯
平面図形(対称な図形、作図)    ◯
空間図形(投影図、立体と球の体積と表面積)    ◯
資料、代表値、度数、確率   ◯
式の計算、式の利用    ◯
連立方程式    ◯   ◯
1次関数    ◯    ◯    ◯
平行と合同    ◯
三角形と四角形   ◯      ◯      ◯
確率    ◯    ◯
データの分析と活用    ◯
多項式、因数分解    ◯    ◯    ◯
平方根、近似値    ◯    ◯    ◯
2次方程式    ◯    ◯    ◯
2次関数    ◯    ◯
相似、線分の比    ◯  
三平方の定理
標本調査

数学の出題構成

数学は、まず1年生の式の計算、文字式、1次方程式から2年生の連立方程式、難しくないレベルの図形の角度を計算する問題、3年生の因数分解平方根までを「基礎的な計算問題」として単体で出題されます。

それ以外は1次関数のグラフ、難しくないレベルの確率、2次方程式の計算問題、簡単なレベルの文章題などを「標準問題」として出題します。

そして、文章題、補助線を引かないとわからない図形、証明問題、二つ以上の単元が混ざった複合問題を「応用問題」として出題します。

数学の注意点

ただし、どの設問が標準でどれが応用、という指定や説明はありません。難しい設問ほど高い配点になります。また、全範囲というものの、まだ習っていない「円」「三平方の定理」は出題予定に入っていません。

苦手な人が最も多いと言われる「合同」「相似」の証明問題は、2022年度は第6回で出題されます。それまでに計画的に練習しておきましょう。

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<理科>

単元(学習内容)第4回第5回第6回
身の回りの物質    ◯        ◯
身近な物理現象、2力のつり合い
(圧力は除く)
   ◯    ◯
化学変化と原子・分子    ◯    ◯
電流とその利用    ◯    ◯
化学変化とイオン    ◯    ◯
運動とエネルギー    ◯
科学技術と人間    
植物の生活と種類、動物の分類
(葉・茎・根のつくりと働きは除く)
   ◯    ◯
大地の成り立ちと変化    ◯    ◯
生物の体のつくりと働き    ◯    ◯
気象とその変化    ◯    ◯
生命の連続性    ◯    ◯
地球と宇宙
自然と人間

理科の出題構成

理科は「運動とエネルギー」が第6回のみの出題で、それ以外の習っている単元は全て第4回〜第6回の中で2回ずつ出題されるのが特徴です。なお、「科学技術と人間」「地球と宇宙」「自然と人間」はまだ習っていないため出題されません。

また第4回と第6回は第1分野から4題が出題され、第2分野からは3題が出題されます。第5回は第1分野から3題が出題され、第2分野からは4題が出題されます。

理科の注意点

理科の対策としては、生物・地学・物理・化学の4分野がさらに細かい単元に分けられていることを意識し、教科書の目次をよく見ることが第一です。主に1年生の教科書や2年生の初頭に習うことが多い単元である「光と音」などは、「そういえば、ずっと前に習ったな……」のように当時は答えられたが今は内容もあまり覚えていない、という人が多数いるのが実状です。

理科と社会を比べると、社会は地理なら地理で学習する地域が別の地域に移ったとしても、すぐ以前の所を復習できます。それに対して理科は、別の単元に頭の記憶を戻せるよう適度なタイミングで復習しなければいけません。点を取れている予定の所を落としてしまう最大の理由がそこにあります。

<英語>

単元(文法)第4回第5回第6回
進行形    ◯  
未来を表す文(will、be going to)    ◯  
助動詞(can、may、must、shouldなど)    ◯    ◯    ◯  
give、showなど+人+もの(SVOO)の文    ◯
動名詞    ◯
to不定詞    ◯
how to、what to、it〜for…to、want〜toなどの文    ◯    ◯
接続詞
(and、or、when、if、because、thatなど)
   ◯    ◯
比較(比較級、最上級、原級as〜as)    ◯
受け身    ◯  
現在完了、現在完了進行形    ◯    ◯    ◯
let、helpなど+人など+原形    ◯      ◯
callなど+人など+名詞の文
makeなど+人など+形容詞の文
   ◯
間接疑問文    ◯    ◯
後置修飾(現在分詞・過去分詞)    ◯
関係代名詞    ◯

英語の出題構成

英語は、単語の意味や発音を問う単体の問題から熟語や決まった言い回し、文法知識を問う書き換え問題、同じ意味になるようにする穴埋め問題、聴き取り、会話文、その他の複合問題などが入った長文総合問題など多岐にわたります。特に長文の問題は配点も高いです。

「完了形」や「進行形」など名前のついた文法の単元は有名ですが、特に単元の名前のついていない「give」「help」「make」などの文や、「want〜to」「 it〜for…to」などの文のように様々な形があります。

英語の注意点

英語の場合、この単元は前回の学力テストで出題したから今回は出ない、というものがありません。直接の設問で問われていなくても、長文や読解や聴き取りなどに含まれて出てきます。

また、今回の範囲表に呼び名の単元や項目がありませんが、当然に「過去形」もあります。全ての文章に含まれていると思っておきましょう。過去形が入ってこないのは「未来を表す文」などですが、これも書き換え問題として現在形、過去形、未来形をスムーズに書き換えられるようにしておきましょう。

英語の学力テストは、大まかに分けると単語力文法力聴き取り(ヒアリング、リスニング)能力が重要です。

北海道教育文化協会 令和4年度 学力テスト 出題課程表

テスト結果返却 | 松飛台校 | 成績保証の個別指導学習塾Wam

学力テストABCの目的は?

「学力テストABC」は、なんのためにするのでしょうか。

<学力テストABCの2大目的>

  • ①志望校を決める材料にする
  • ②科目や単元の対策を立てる

以上の2点を順に見ていきます。

まず、進路を決める三者面談に直結する所から話を進めます。

①「志望校を決める材料にする」について

本物の実力が試される

学力テストABC」は、北海道教育文化協会が主催する学力テストです。全道の中学校で同日に実施され、入試会場のような本番に近い雰囲気の中で、中学校の全範囲から出題されます。

この得点を見ることにより、主に道立の「北海道〇〇高校」や私立高校など、自分の受験校を決める判断材料にします。これが最大の目的と言っても言い過ぎではありません。それくらい重要です。

例えば、札幌市では英語の教科書に「NEW HORIZON」が使われていますが、隣接する石狩市と北広島市と江別市では「ONE WORLD」を使っています。また小樽市では「SUNSHINE」を使っています。それぞれ習う単元の順序や基本文、教科書の本文の内容も違います。

単語や熟語も、この教科書には載っているのにあの教科書には載っていない、というようなことも現実にあります。特に1、2年生のテストではこの差が顕著です。

しかしながら、3年生の2学期ともなれば文法はどの教科書でも中学3年生なら全員が習っているものとして出題されるため、「この問題はまだ習ってない」という言い訳はできません。

あるいは、長文読解問題に知らない単語があったとしても、使用している教科書が市町村によって異なるため、実際に習っていないことも有り得ます。それでも、お互いの教科書から平等に出題されるので、そこはお互い様と考えて、わからない単語が載った長文でも、その前後の文脈から論理的に考えられる単語の意味を導き出さなければなりません。

そういう総合的な考察力も含めたテストによって、入試本番での得点イメージが可能になります。

学校の単元テストや小テストのような直前に丸暗記してもある程度まで通用するテストとは違い、本物の実力が試されるテストが「学力テストABC」です。公立高校は「北海道〇〇高校」の名前の高校が多いですが、どの市町村に住んでいようと、どの教科書を使っていようと、入試は全道の中学3年生が平等の出題という条件で受験します。

適正な数値で判断する

中学3年生が受ける学力テストは全8回あります。「学力テストABC」の第4回〜第6回が、そのABCに相当します。

学力テストの第1回〜第3回までは出題範囲が限定され、また1学期や夏休み終了直後までの期間のため、定期的な学力テストの一環と言えます。もちろん、この第1回〜第3回の学力テストも大切です。  

それに対して、学力テストの第4回〜第6回は出題範囲が中学1年〜3年までの全範囲にわたり、2学期に実施されます。これが最も重要な「学力テストABC」になります。学校の先生も、この第4回〜第6回の学力テストの結果を重要視して受験高校を決める根拠にします

なお、第7回と第8回の最終2回分は「入試模擬テスト」として、入試本番を想定したプレ受験の意味合いが強いテストになります。12月を過ぎてから進路変更する場合は、この第7回と第8回で得点が急激に跳ね上がったり落ち込んだりの急上昇、急降下が見られたときには変更の可能性もあります。 

これらの学力テストでは、毎回「SS」と呼ばれる自分の位置が判定されます。「SS」とは「Standard Score」=スタンダードスコアのことで、これが高校へ進むと「偏差値」という呼び方になります。「SS」と「偏差値」は同じものです。

「SS」も「偏差値」も、そのときの平均点を元に算出されます。問題の難易度には左右されません。そのテストを受けた人たちの中での自分の順位が算出され、得点の上がり下がりよりも、自分が入りたい高校を一緒に受ける人たちの中で自分が何位にいるかを知ることで、合格できそうかどうかが大体わかります。

 前回の偏差値を上回れば成績が上昇し合格の可能性が上がります。また、下回れば成績が下降して合格の可能性が下がります。そういう判断が適正にできるのがこの学力テストで、学校の先生も他の中学校の生徒や受験生全体の中で「ウチの子どもたちはどのくらいの所にいるのか」を知ります。

②「科目や単元の対策を立てる」について

できる所とできない所を知る

学力テストABC」の結果を見て、教科ごとの得意な単元や不得意な単元を数値で判断できます。自分が好きな分野でも思ったより得点できなかったり、嫌いな分野でも意外と正解できたりと、試験での本当の出来がどういうものになっているかがわかります。

教科や単元を分けて偏差値や正答率を見比べると、今後の力を入れるべき所が見つかります。例えば数学で、比例・反比例と1次関数はできていたのに2次関数ができなかった場合、2乗の計算やグラフの曲線の書き方などに何らかの「抜け」があると考えられます。そこに重点を絞って学習すれば、不正解を正解にしていくことも可能です。

内申点や総合点数を上げるには、得意教科は伸ばし、苦手教科は少しでも克服することが必要です。学力テストの結果を見て一喜一憂するだけでなく、全体の「SS」と科目別の「SS」、単元や分野ごとの正答率をよく見て、自分の課題を把握しましょう。教科別、単元別に対策を立てれば成績の向上につながります。

次回のテストまでの目標を決める

受験勉強には意欲やモチベーションが欠かせません。自ら「次回のテストまでにこの単元をわかるようにすれば志望校に近づく」などの目標を設定すると、そこに向かう意欲やモチベーションが出てきます。

学力テストのような明確にわかる指標があると、成果を出したときも数値で表されるのでわかりやすくなります。このため、普段の定期テスト、単元テスト、小テストとは別に用意された大規模な学力テストが欠かせません。

また「SS」は相対的な数字で自分の位置がわかります。授業態度や提出物、あらかじめ何が出題されるか大体わかっている学内のテストでつけられる絶対評価の5段階評価だけではわからない志望校の合格ラインが判定で出てきます

これを見て、どの科目のどの単元を、いつまでに何割くらいは得点できるようにする、という明確な課題と目標を立てることができるのです。はっきりした課題と目標を持ち、そこに向かって努力した結果が次回の学力テストに反映されます。そうなれば、前向きに受験勉強が進むと思われます。

学力テストABCの対策は?

では、教科ごとに学力テストABCの対策について説明していきます。

<国語>

文章読解のコツ

文章読解では、特に接続語(だから、しかし、つまり、など)と指示語(それ、このような、そういう、など)に注意を払いましょう。接続語と指示語は鉛筆でマークして、前後の関係やどこと言い換えているかを線でつなぎ、より可視化していく作業を実行するのがオススメです。

また、反意語・対義語(意味が逆の語)が出てきたらマークし、その言葉と対になっている所は筆者が意識的に対比した内容を書いている所なので、それが答えを探すヒントになっています。ただし、「強大だ」と「弱小ではない」はほぼ同意になりますが、急いで読み飛ばして反対の内容が書かれているものと勘違いしないよう、反意語や同意語の部分は注意深く読みましょう

試験後の復習は、自分の答案の書き方の癖を覚え、どの部分で減点され、どのような書き方で部分点をもらえているのか、を考えましょう。実際の正答が文章中のどの部分を使って書かれているかを参考にして、文章のテーマや内容は違っていても読解分の書き進め方や物語の進行のパターン(ある出来事をきっかけに気持ちが変化する、など)を知るのが大切になります。  

古文の着眼点

古文は、基本単語だけでもしっかり覚えたいところです。設問で何を問われているかをよく見てから本文を読みましょう。

また、古文には会話にカギ括弧がほぼありません。現代文のように「〇〇〇〇〇〇〇〇。」の形でどこからどこまでが会話かはっきりわかるように書かれていないことが多いです。そこで、〇〇〇〇〇〇〇〇といひけり(〇〇〇〇〇〇〇〇と言った)のように、〜と言った、などの発話の終わりがわかる場所に注意して読み進めると理解しやすいです。特に「誰が」「誰と」会話をしているかに着目しましょう。

語句はセットで覚える

漢字では、同じ字を使って作られる二字熟語の読み分けがほぼ必須です。一つの漢字で幾つもの二字熟語が作られるので、普段から様々な文章を読みつつ、その漢字を使った言葉をまとめて覚えるのが良い方法です。

また、四字熟語、ことわざ、慣用句、故事・成語などの語句は、意味をバラバラに覚えずに、同類語や反対語があれば一緒にまとめて覚えましょう。例えば「一挙両得」=「一石二鳥」↔「二兎を追う者は一兎をも得ず」などのようにします。

<社会>

社会はまず覚えやすい所から

社会は、暗記が中心で考える科目ではない、という認識の人がほとんどです。実際に、その出来事や人物、地名、産業、行政の仕組みの図、法律など、知っていなければ得点できない問題が大半です。  

社会が苦手な人は、例えば歴史なら特定の文化史(建築物や仏教、美術品)や戦争と将軍、外交史など好きなジャンルを先に覚えたり、明治維新〜第二次対戦など限られた期間だけを徹底的にやり込み、そこから活路を開くのがオススメです。

そこから、いかにして大量に覚えられるかがカギとなりますが、人それぞれの好きな暗記法があれば、とにもかくにも実践しましょう。覚えなければ始まりません。 

歴史と地理はストーリーを理解する  

ただし、バラバラに覚えるのではなく、歴史なら「誰が」「いつ」「どんな理由、どんな背景で」「何をして」「その結果どう影響を与えたか」のようにストーリーとして理解し、そこに関連するものを付け加えて肉付けしていく、などの柱となるものを作って広げていくのが早く力をつける学習法です。  

また、地理なら、山脈・山地とそこから流れる河川、その河川が通る平野、その平野で育つ作物、その平野の中心の都市、などをセットでまとめて覚えるのが得策です。特に中国、米国、ヨーロッパは優先して覚えましょう。ヨーロッパのEUは国の位置関係も確認しておきましょう。

はるか昔の狩猟採集の縄文時代から弥生時代となり、川のある所に定住し(世界四大文明も同様の例です)、貧富の差が生じ、力のある一族から王を名乗る人が現れ、国となっていった、という人間社会の発展の過程(つまりは歴史)を考えれば、人口が増えたり便利な生活を求めたりする上で農業工業など産業が発達するのは当然です。  

以上のように、歴史も地理も、覚え方には理解しながら覚えることが大事です。    

総合問題が増える傾向に

 どの学力テストでも総合問題が年々増えていく傾向にあります。総合問題を難しいと思うより、上述したようにストーリーや関連事項をまとめて覚えるほうが理解しやすくなります。本来は地理・歴史・公民を総合的、多角的に見ていく方がかえってわかりやすい、と思って答えを見ながら類題をどんどん進めていきましょう。

また環境についてや、少子高齢社会、国際過社会と戦争、情報社会など近年の日本と世界に関わる問題については、単体の法律や政治・経済の問題で出題するより、公民・地理・歴史の融合問題で出される傾向が高まると予想されています。それでも、まずは用語の意味を一つずつ理解しましょう。

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<数学>

基本の計算は確実に解く

数学は、単体の計算問題だけで30点近く出題されます。まず、計算間違いをしないよう、計算の手順やプラス・マイナスの間違い、分数の約分や通分の間違いなど、練習すればできるようになる範囲は確実に取りましょう。  

これに文章題とは別ですが、「〜の時の値を求めなさい」のような実質は計算問題と同じでありながら、何らかの条件が入っている問題や、平方根や確率などで「次の〇〇について、△△を求めなさい」という求めるものを指定している問題を加えると50点くらいになります。  

これらは問題の指示や条件を書いているだけで本格的な文章題ではありませんが、これらを文章題のように感じている人は、問題の内容が計算問題の一種であることを理解し、気後れせずに解き慣らしていくことが重要です。

以上の基本問題だけで半分くらいの点数は取れます。  

関数は必須

次に、苦手な人が多いと言われる関数は必須です。そもそも方程式をグラフに書き換えたものが関数であるのですが、方程式と関数を別のものと思っている人は、グラフの線が「方程式で計算した座標点を連続させた直線なり曲線なりになって作られている」ことを理解するところから進めていきましょう。  

関数の応用問題では1次関数と2次関数のグラフの線の交点の座標を求める問題が時折あります。これは、1次関数の式と2次関数の式で連立方程式を組めば解けます。ただ、学校では「1次方程式と2次方程式で組まれた連立方程式」はほとんど習いません。そのため難しく感じるかも知れませんが、一度でも経験すれば難問というほどのものではありません。  

証明問題は書き写す  

続いて、図形も必須です。まず、角度は確実に計算しましょう。実質は180度、360度、90度の組み合わせの足し算と引き算です。これを計算問題と思って計算に徹しましょう。空間の把握を苦手とする人は、補助線を付け足すなどしてわかりやすい図形に変えていくのもオススメです。 

合同や相似の証明が苦手な人は、教科書などの基本例題を何度も書き写して意味を理解していくのが王道です。ただ解こうとしたり、わからない所を考えるよりも基本例題の解答の形を覚えるほうが近道です。合同も相似も第6回で出題されます。  

文章題は単元を分類して整理  

また、文章題については、連立方程式か2次方程式か、時間・距離・速さの問題か、自然数の「n」についての問題か、場合の数か、その他にも幾つかの出題パターンがあります。  

対策は、一つひとつ「これはできる」「これはできない」と分けながら計画的に習得して自分に合った順番で潰していくのが最もシンプルで着実な方法です。  

公式が必要な問題は、まず公式を当てはめて式を作り、計算して、求めに合った答え方をする、などの段階を分けて自分がどこで間違えているかを丁寧に調べることが大事です。

<理科>

計算問題が3割は出る  

理科は、数学のように公式を使って計算する問題が3分の1以上あります。もともと数学は理科から生まれました。数学が得意な人は、まず計算が必要な問題を完全に解けるようにして、先にその問題を解いてしまいましょう。

例えば「水溶液の濃度」(身の回りの物質)、「物質の重量」(化学変化と原子・分子)「地震の震源と距離」(大地の成り立ちと変化)「気温と湿度、飽和水蒸気量」(気象とその変化)「仕事」(運動とエネルギー)などが該当します。  

計算と暗記の中間の問題は多数  

これに、グラフの読み取りや表の穴埋めなど見方や順番などを理解(または暗記)すれば得点できる問題を加えると全体の3分の2くらいになります。

「化学式」(化学変化と原子・分子、化学変化とイオン)や「細胞と染色体」(生命の連続性)など、計算式と暗記の中間のような位置や個数を知っておくと得点できる類の分野が多いため、ここが理科で得点を稼ぐポイントになります。  

「電流と磁界」(電流とその利用)もそうですが、「電気抵抗」(電流とその利用)もどちらかといえばこの範囲に入れることもできます。「計算はダメ」と言わずに、公式を丸暗記で当てはめれば正答の可能性が高いので、捨てずに取り組みましょう。  

数学や英文法のような「数式と記号とその変換は得意だけど暗記そのものは苦手」というタイプの人にとっても、また「暗記だけならいいけど計算や記号の入る式は嫌い」という人も、ここをできるかどうかが平均得点より10点以上を上回るための最低条件になります。  

暗記できる所は覚える  

残りは、「植物」(植物の生活と種類)「人体」(生物のからだのつくりと働き)「地層」「火成岩」(大地の成り立ちと変化)「気団と前線」(気象とその変化)「元素記号」(身の回りの物質)など、社会科と似た暗記だけで得点できる問題になっています。

ここは、理系科目が不得意な人には貴重な得点源になります。社会科と同じように一問一答などのシンプルな学習方法を繰り返し、確実に得点したいところです。  

ただし、「〜はどうなるのか答えなさい」「どうしてか、理由を書きなさい」のような記述説明の問題も同じものとして反射的に答えられるよう覚えることが必要です。暗記問題以外は全て捨てるという人も、この類の記述説明は暗記と同じと思って覚えましょう。  

理科の場合、英語や数学、国語のような1年生で習った内容に続く深い内容を2年生で上乗せしていく科目ではなく、別々の分野や単元を次々と習っていきます。そうすると、時間がたてば忘れてしまうため、定期的に復習することが望まれます。

<英語>

単語の出題と覚え方  

単語では、どの単語が出る、というよりは自分のスペル間違いの特徴を見て、スペルを正確に覚えていくのが第一です。例えば「難しい」を英単語で「difficulut」と書きますが、「f」が重なっていること、「cu」がカタカナ発音の「ディフィカルト」と違うこと、「l」と「r」のどちらを書けばいいのかわからなくならないか、など単語を書くときのポイントを自分でわかるように整理するのが肝要です。

また、同じ発音を含む単語同士をグループ化してまとめて覚える方法も良いです。  

文法の基本、標準、応用  

文法は、be動詞と一般動詞の区別ができること、do、 does、 did を使い分けること、肯定文、否定文、疑問文の書き換えができること、3単現の「s」を書き分けられること、がまず基本中の基本です。

次に、不定詞の用法に合わせた和訳ができること、動名詞現在分詞(進行形)の違いがわかること、疑問詞の文を書けること、比較級、最上級、原級の変化を書けること、が基本〜標準レベルです。

続いて、受け身の文を作れること、現在完了形の用法を全てわかること、関係代名詞の用法を全てわかること、日本語を見た時に現在分詞の修飾か、過去分詞の修飾か、関係代名詞か、を考えることができること、以上が揃えば文法力だけで7割以上を狙えるレベルになります。  

長文読解は慣れること  

長文読解は、学力テストの英語と国語とで同様のことが言えますが、教科書にない文章が出てきます。普段からやさしい文法でもいいので様々な文章を沢山読むことが大切で、読み慣れている人は自ずと読解のスピードも速くなります。

読むのに時間のかかる人は、まず各段落の1文目と段落の最後の文だけを先に読み、全体の概要を把握しておくと読み進めやすくなります。  

会話は読解にも出る  

特に、近年は会話文が多くなっています。聴き取り問題とは別に、平易な日常会話を文章にした設問が増えています。相手の言ったことに対してどう返答するかを問う問題はほぼ必須と思って演習しておくのをオススメします。

ヒアリング、リスニングと呼ばれる聴き取り問題は、高校入試の配点が5点〜10点くらい上がることが既に発表されています。したがって、学力テストABCにおいても聴き取り問題の配点が上がる可能性が高いと言えます。

対策として、テレビやユーチューブなど家庭で視聴可能なものの中から英語の日常会話や簡単なニュース音読をしているものを何度も聴いて耳を慣らしておくのがオススメです。

                     

「学力テストABC」とは別に「道コン」もある!!

今回ご紹介している「学力テストABC」とは別に、「北海道学力コンクール」があります。この学力テストは、通称「道コン」と呼ばれ、多数の生徒が受験しています。学校の「学力テスト」も、塾などの「道コン」も、どちらも自分のことを知るために必要なテストです。どんどん受けて、一つひとつ復習していくことをオススメします。 

まとめ

今回は、中学3年生にとって重要な「学力テストABC」について説明いたしました。進路を決める大切な試験になります。入試本番の予行演習という気持ちを忘れずに、緊張感と集中力をもって臨みましょう。

大事なことは、そのテスト結果を見て進路の大体の所まで決めるのはもちろんですが、そこから挽回するヒントが「学力テストABC」にはたくさん詰まっているということです。以上のことを参考に、試験に臨んでください。

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