
知的好奇心、つまり物事をより深く知りたいと思う気持ちは「知る」ということに喜びを見出すことで、勉強が好きになることにも繋がります。
しかし、知的好奇心は何かをしたからといってすぐに育つわけではなく、日々の生活の中で少しずつ育っていくものです。
そこで今回は、子どもの知的好奇心を育むためにできることを紹介していきます。
知的好奇心を育てることで頭のいい子供になる?

知的好奇心が強ければ、いろいろな情報を得ようと積極的に行動を起こすのですから、幅広い知識が身につきます。
幼少期に、好奇心によって得た「興味を追究する経験」が、知らないことを知るにはどうしたらいいのかがわかってくるので、知識を吸収しやすくなり、勉強を楽しめるのです。
その結果、問題解決に必要な課題に気づきやすく、勉強ができる子へと成長していきます。
子供の知的好奇心を育む方法

それでは、知的好奇心を育むために親ができることを紹介します。
きっかけを与える
子どもがなにかに興味を持ったら、親はすぐに「本物」を見せることが大切です。たとえば、虫に興味を持ったなら、林や森などに連れて行って、本物の虫を観察してみる。電車の絵本を夢中になって読んでいるのならば、駅や車両基地に連れて行って、本物の電車を見せるのです。
一緒に考える
子どもの知的好奇心を育てるには、子どもの「これ何?」「どうして?」といった疑問を否定しないことが大切です。
もちろん、「葉っぱが緑色なのはね、光合成に必要な天然の緑色色素を含んでいるからで……」のように、説明しても全てを理解することはできないでしょう。
しかし、質問してきた子どもを突き放すような態度をとったり、答えを教えてしまったりすると、「子どもが自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまう」ので気をつけましょう。
子どもの知的好奇心が最も高まるのは、子どもが「説明したい」と思った時とも言われており、子どもから「どうして?」と聞かれたら、「そうだね、どうしてだろうね」といっしょに考えてみたり、あえて勘違いをしてみせたりして、子どもの「教えてあげたい」という気持ちを引き出してあげて見ましょう。
親も好奇心を持って楽しむ
子どもは親の背中を見ています。親が楽しそうしていれば、子どもも「お父さんが夢中になっていることはなんだろう?」と興味を持つでしょう。
まずは親が何かに興味を持ち、子どもの前でそれを楽しんでいる姿を見せるように意識してみましょう。
遊びに付き合っているというような姿勢では子供も純粋に楽しむことができないので、一緒に楽しむことを心がけましょう。