お子さんがいる家庭で、どうしても付きまとうのが「ママ友問題」です。
世の中には、ぜひともお付き合いしたいと思えるような素敵なママさんもたくさんいらっしゃいますが、その一方で、もう関わり合いになりたくないと心を痛めてしまうような困ったママさんもいらっしゃいます。
後者のママさんについては、比較的人付き合いが得意という方でも、付き合い方や対処の仕方に困ったことがあるのではないでしょうか?
今まさにママ友との接し方に困っている方に、ママ友との付き合い方をアドバイスします!

ママ友とは
まず押さえるべき点は、「ママ友=自分の友達」ではないということです。ママ友とは、自分の子供の友達の親です。あくまで、子供ありきの関係なのです。ここを勘違いしてしまうと、無駄に距離感が近くなったり、そのために面倒に巻き込まれるので注意が必要です。
まず一つ、「自分の友達ではない」と割り切ることで、精神的に少し楽になる部分があるのではないでしょうか。
ママ友とは、そもそもそのくらいの付き合いで良い存在のはずなのです。その交流の中で、気の合う人同士でさらに交流を深めれば良いはずなのです。
しかし、冒頭の定義をはき違えている方が多いため、近年のママ友事情はとても複雑な人間関係を成していますよね。
基本的にママ友付き合いは、子供同士の付き合いが終われば終了します。期間限定のお付き合いですし、その期間は中学校が終わるまでとか高校を卒業するまでとか、わかりやすく定まっています。
だからと言って、今だけ我慢しろとは申しません。期間限定の関係なのだから、少し楽に考えてみませんか?
ママ友との付き合い方3箇条
- 距離をたもつ
- 鈍感力を身に着ける
- 悪口には参加しない
距離をたもつ
子供同士の距離が近ければ近いほど、保つのが難しいのが距離。なんと言っても、子供同士でも学校やお友達の話だけでなくおうちの話もしますから、知らず知らずのうちに色々と知られてしまうことがあります。
ちょっと知っただけで、その家のことをわかった気になるママさんもいるのではないでしょうか。
距離が近いと、家庭のことや子育てのことについて干渉されたり、聞きたくもない愚痴や悩み事の話に付き合わされたり・・・と、面倒が増えてしまいます。
あまり気を許し過ぎず、つかず離れずの距離を保ちましょう。
これは、ちょっと仲良くなったママ友さんでも同じこと。最初はお互いに友達もおらず、仲良くできたことに安心することもあると思いますが、後々、毎週ランチに誘われたり、休みの日の行動を共にすることを強制されたり、必要以上に仲良くしなければならずに苦しむことにもなりかねません。
ママ友に自分の身の上のことをあまり深く話さず、また相手にも深入りしないよう、そこそこの関係にとどめておきましょう。距離を縮める時は、いきなりグッと縮めるのではなく、どんな人なのか見極めながら、徐々に縮めていきましょう。
鈍感力を身に着ける
ママ友同士、自分とは性格的に合わない人や、キツイもの言いをする人などいませんか?そして、そんな人たちの話す言葉に一語一句傷ついてはいませんか?
もし当てはまる場合、鈍感力が足りません!
鈍感力と申しましたが、言い方を変えるとスルー力とでも申しましょうか。何を言われても、いちいち相手にしていたのでは身が持ちませんから、「そうですね」「すごいですね」と当たり障りなくスルーしましょう。
その反応が面白くなければ、相手もだんだんあなたに話すのをやめるでしょうから、一石二鳥です。鈍感力は一朝一夕に身につくものではありませんが、話に親身にならず、できるだけやり過ごそうと思っていれば、今よりは楽になるはずです。
相手の反応を恐れず、聞き流す勇気をもってください。そうすれば、気疲れも減っていきます。
悪口には参加しない
ママ友は集団を好みます。集団になると多発するのが、人の悪口です。悪口を言って、世の中が好転したことがあるでしょうか。筆者はその例を知りません。
悪口は人を傷つけるだけでなく、回りまわって自分をも傷つける恐れがあります。例えば、集団で言っていた悪口なのに、自分だけが言っていたと噂を立てられることもあるでしょうし、一緒の場に居て相づちを打つだけでもトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
賢い方法は、その場にいないこと。悪口が始まったら、用事を思い出したふりをして、その場を去ってください。これであなたの身は守られます。
もし仮に、そうすることであなたの悪口を言うような人が出てきた場合、それは鈍感力でかわしてください。
何度も言いますが、相手はあなた自身の友達でもなんでもないのです。必要以上に心を痛めることはありません。

ボスママの存在はなぜ大きい?
どこにでも仕切りたがりや目立ちたがりの人はいます。それが良い方向に作用すれば、幼稚園や学校で役に立ってくれる最高の人なのですが、世の中そううまくはいきません。
いわゆるボスママって、何なんでしょう?そもそも、「ボスママ」というのは、誰が決めるのでしょうか。「ボスママに立候補」なんて聞いたことがありませんし、「あなた今日からボスママね」なんていう会話もあるとは思えません。
調べたところ、ボスママというのは、自然とボス化していくようです。
その要件に合った人物というのは、仕切り屋、噂好き、情報通という要素を持っている人物。そして、悪口を含め、ありもしないことを言いふらしたり、マウントをとってくる場合が多いようです。
さらに、ボスをボス化している要因の一つとして、取り巻きの存在があります。ボスは一人では動かず、必ず取り巻きと行動を共にしているようです。そして、この取り巻きたちはボスよりたちの悪いことも多く、ボスのことをよいしょして持ち上げたり、都合が悪くなるとボスへ丸投げして逃げるなんていう取り巻きもいるとか。
ボス自身だけでなく、その取り巻きを含めて「ボス」と言えるのでしょうね。そして、前述のボスをボスたらしめる要素が、あなたを不快にさせてるのです。
ちなみに、ボスの中には、持ち前のリーダーシップを子供のため、学校のため、地域のために発揮している方もいるようで、その人たちは、PATなど声がかかれば引き受けてくれたり、保護者と先生の橋渡しをしてくれたり、自分の子供が卒業してもアドバイスをくれる場合もあるそうです。「ボス」というより「リーダー」と呼ぶにふさわしいかもしれませんが、このような場合、その人がいると場が明るくなって、会議や行事が円滑に進むようです。
ママカーストの切り抜け方

別名をママ友ピラミッドとも言う「ママカースト」。ママ友の集団において定まった序列のことを言います。
序列化の要素には、身につけている衣服やバッグ、乗っている車などに加えて、子供の学力、通っている学校、習い事の進捗状況、子供の外見、さらには夫の学歴や職業や収入などが含まれます。テレビドラマでも話題になりましたが、マンションの何階のどの部屋に住んでいるかなどの事柄でも序列化される場合があるようです。
そんなママカーストを切り抜ける方法があるのでしょうか?
オススメしたいのは、「複数のコミュニティに属すること」です。ママ友内のコミュニティ1つだけに属していたのでは自分の世界がふさがれてしまい、ちょっとしたことでも逃げ場がなく、思いつめる原因になりかねません。
そうではなく、仕事先のコミュニティや趣味のコミュニティ、昔からの友人間でのコミュニティなど、とにかく複数の人間関係を保ち、そこに割く時間や労力を分散させることが肝心です。このように、人間関係を意識的に分散することでママ友グループに精神的に依存しないで済むようになります。
ママ友マウンティングの対策
マウンティングとは、いかに相手より自分が優れているか、どれだけ自分がすごいかをアピールする事です。それをママ友間で行うことを、ママ友マウンティングと言います。
マウントを取られるだけでも不快なのに、そこに巻き込まれると面倒極まりないことです。
マウンティングの対象となるのは様々ですが、例えば、子供の成績や習い事の数、お受験をしたか否かや旦那さんの仕事や学歴、夫婦仲まで見られます。
では、どうすればマウント行為に振り回されず、平和な日々を送れるのでしょうか。
まずは、マウントをとってくる人に関わらないようにすることです。前述しましたが、ここでもママ友同士の距離が大事になってきます。できるだけ挨拶程度の付き合いとし、こちらの情報を相手に渡さないことです。そうすることで、相手はマウントをとろうにもあなたの情報が少なすぎて対象にできなくなります。
ママ友というコミュニティに属する以上、嫌な相手とも付き合わなければならないことがあると思いますが、どの程度の付き合いにするのかは、自分でコントロールしましょう。そして、本音を隠して当たり障りのない会話にとどめておきましょう。仲良くなりたいと思った人に出会った時だけ、心をひらけば良いのです。
距離をとってもどうしてもマウントをとられてしまった場合、とても嫌な気持ちになって、ついつい言い返してやりたくなると思いますが、そこはグッとこらえましょう。反論することによって、相手の気持ちを逆なでしてしまいます。自分自身が大人になる事で、過度なマウンティングを避ける事が出来るようになります。
まとめ
ママ友は自分の友達ではありませんが、子供同士の付き合いを考えると仲良くしなくてはならないのではないかと頭を悩ませる方も多いかもしれません。
そこで大事なのは、やはり距離感です。
無理にママ友を作ろうとせず、最低限の挨拶と簡単な会話で相手を不快にさせずに乗り切りましょう。そうすることで心の負担が減り、本当に気の合うママ友も寄ってくるのではないでしょうか。
ぜひ、ここでご紹介したやりかたを実践してみてください。