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なぜ文系より理系が優遇されて、生涯賃金は理系が多いのか?マナビバが解説!

文系と理系とでは、理系のほうが収入が高い、と言われています。また、就職活動でも優位になっています。

なぜ、理系は文系より収入が高く、就職活動でも優位にいるのでしょうか。

そこには、それなりの理由があります。「なるほど、それはそうだな」「確かにそれなら理系がいいと言える」というものが幾つか考えられます。

今回は、「なぜ文系より理系が優遇されて、生涯賃金は理系が多いのか?」について、マナビバが解説します!

理系が優遇される理由3選

理系が優遇される理由は、以下の3点です。

<研究内容が具体的に評価できる> 

理系学生や理系の大学院生は、

「自分が取り組んできた研究内容をどうやってアピールすればいいのか?」あるいは、

「企業の人事部の人に専門的な研究テーマを理解してもらいたいけど、実際にエントリーシート(就職希望先へ出願する書類)に書く方法がよくわからない」

というような悩みや疑問は少なからずあります。

理系学生や理系大学院生は、学生時代にエントリーシートの設問に自分の研究内容を説明する練習をする必要があります。そうしないと、上記の悩みや疑問にぶつかります。

学生の本分は学業なので、就活生は学生時代に何をしてきたか、企業側にわかるよう適切な書き方や書く際のポイントを知っておくのが大切です。

その点は、卒業生を社会に送り出す大学側もよくわかっています。

そのためエントリーシートを作る練習をする機会を大学も頻繁に設けています。就職担当者や指導してもらった教授に積極的に質問し、早めに準備すれば企業側に自分の研究内容が具体的に評価してもらえるようになります。

このように、企業側はエントリーシートの設問で研究内容を問い、学生時代に学業面でどのように頑張ったのかを理解することができるのです。そういう人物を企業も優遇します。

<企業に必要な戦力になれる>

現代の新卒採用で求められるのは、なるべく短い教育期間で戦力として成長し、求められた成果を出せる人材といえます。

理系はその面が顕著で、特に大学院卒は企業からの期待も大きいため、戦力にならないといけない、くらいに思っておきましょう。

かつての終身雇用制のような長期的な展望で育てることも大切ですが、ある程度は「成長」と「成果へのコミット」を確信できそうな人材を求めるのも当然です。

自分で興味・関心を持ったテーマについては進んで勉強して上達していくものです。ことわざで「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、まさに好奇心を持って仕事に意欲的に取り組む人は、どんどん積極的に行動してく人材になれます。

好奇心を持ち、そこから行動へつなげられるような人は、企業からも好感を持たれます

開発や分析などの業務に携わる理系の人材には、気づきや閃きの能力も必要で、これらは仮説と実証を繰り返す中で磨かれていきます。そこに好奇心というきっかけから行動へとつなげる人材に対して、企業側は「戦力になれる素材」という受け止め方をするのです。

このように、企業側は就活生が学生時代の研究で何に取り組んだかを知り、さらにその就活生の能力や素養など伸びていく力がありそうかを把握していきます。伸びる素養を持つ人材は優遇されやすくなります。

<技術立国の生命線>

日本は技術立国であり、理系の研究力が弱くなると日本の産業全体が衰退する危険があります。

当然ながら理系の学生には企業活動でも何らかの結果が求められます。そのために、企業が学生を採用するかどうかの判断材料として、研究における成果や実績はモチロンですが、研究における取り組みやその背景、活動のプロセスも知ろうとします。

研究内容への設問を通じて、就活生の興味・関心を知り、今後にその力を発揮できそうかを考えます。

たとえば、「この研究に取り組もうと思ったはどういうきっかけなのか?」

「研究の過程で苦労や困難はあったと思うが、そこを具体的に話してください」

などの質問を投げかけます。

そのような所から学生の資質や意欲を見て、その就活生の持つ可能性と、モチベーションの出どころを把握していきます。その行き着く先が新たな技術の開発と実現、ということです。

また、このモチベーションの出どころは企業の業務に直接つながるところでもあるため、企業との相性を把握することにもつながります。企業の方針や風土、教育体制に合うかも判断できる面もあり、このような観点は企業にとっても重要な見極めの要素になる、というワケです。

どんなに立派で素晴らしい研究をしても、その研究から得た経験や学びを採用後に生かせないのなら、企業としても採用しようかどうか躊躇してしまいます

技術立国の日本を支える人材になり得るかは、学生時代に書くエントリーシートの作成から、もう始まっているのです。それができる学生は優遇される可能性が高まります。

生涯賃金は理系が多い理由4選

厚生労働省の資料では、以下のような賃金格差が出ています。

出身の学部平均年収
文系出身者583万円
理系出身者681万円

賃金構造基本統計調査

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html

平均で理系が文系より百万円くらい年収が高いことがわかります。働く年数には個人差がありますが、単純計算で理系の生涯賃金が4千万円程度は多いことになります。

その理由は、以下の4点です。

<早い年齢で昇給する>

理系は技術職、研究職という視点で見ると、特に技術職はモノを製造したり修理したり正しく運用できるようにするなど、実践的なところにその技術職の人がいて成り立っています。

モチロンその前に開発するための研究職がいないと話そのものが始まりませんが、わたしたちが生活する実社会で、いつも使うモノや企業が製造したり販売したりする上で必要なモノは、ないと困ります。

この観点でいうと、あらゆるモノの存在とそこに関わる技術職の存在は、切っても切れない関係にあります。企業のサービスの中で、顧客が使うモノが何らかの事情で使えなかったり製造が遅れていたりするなら、早急に対応しなければなりません。

その現場を任されているのが技術職で、簡単に交代できる人材が少ないければ少ないほど、その技術職の存在価値は高まります。当然に給料も上がりやすくなります。この積み重ねで、生涯賃金は高い金額になる可能性があります。

ただし、技術職の中にも給料の高低の差はあります。理系の出身で、さらに文系の人が就くような管理職に登用されるとかなりの高額な年収になる可能性があります。逆に言えば文系の人は40代や50代で管理職に就けた人を除くと、給料は頭打ちとなることがほとんどです。

<文系は一部を除いて停滞>

理系に対して、文系はどうでしょうか。

文系は、昇給というよりも会社の中で昇格して給料が上がる人がいる一方で、非正規の労働者の人数が大幅に増えています。21世紀は、約半数の労働者が非正規の労働者と言われています。

そのため、形式的には「契約社員」という名称で、実質は非正規の労働者として働く文系の人が多数に上ります。非正規社員の収入は、だいたい正規社員の7割程度です。

これが理系の研究職や技術職になると、非正規の従業員として働くような事態は少なく、極端に収入が低下することはあまりありません。文系で多くの人の収入が停滞、あるいは低下している現実と比べると、相対的に理系の人の収入が高い、ということになります。

総じて文系は、マネジメント能力などが評価されて昇格する人を除くと、収入は停滞しています。

さらに、終身雇用制が崩壊している現代において、文系出身者はヘッドハンティングなどの特別な転職でもない限り、他の職場に移って給料が上がる事例は多くありません。

<理系は転職に有利>

理系の職種で経験を積むと、特定の専門知識が身につきます。そうすると希少な人材となりやすく、他の企業へ転職することも可能になります。代表的な例を挙げてみましょう。

先ず理系の職種の中では、メーカーの顧客に近い位置にいる技術職の人は特に転職しやすい傾向があります。

製品やシステムを生産する技術自体は、メーカーにとっては必須の仕事です。しかしながら、研究、開発、設計に比べると人気が低く、その生産に関わる技術がなくても実際に生産する際に使う機械や電気、化学などの知識や設備に携わる理解力と実践力があれば、転職も可能です。

また、IT業界はかなりの人手不足となっています。SEやWebエンジニアは常に求人の広告が出ています。したがって、仕事がなくて困るような事態は避けられます。ただ、業務量が多く、かなりの時間を奪われる覚悟も必要です。 

さらに、MR(医療情報担当者)は、高収入でありながら、離職率も高いため、比較的入りやすい職種です。基本的には理系の分野ですが、見方によっては文系からでも転職できます。

製薬関係の知識があるか、または営業経験があるなら、その二つのうちのどちらかを生かして転職ができます。そこは、理系の仕事は人手不足という現状から文系からでもヤル気と勉強次第でチャンスはあります。

ただし、上記に挙がった職種は、いずれも離職率が高いという特徴があります。せっかく就職したのに辞めてしまうということは、やはりその職種に就いてみたらわかるような、予想以上に業務がハードだった、など何らかの事情があると考えておくのが賢明です。

いずれにしても、理系は全般に職探しで高望みをしなければ仕事が見つかる、というところです。

<医療系もほぼ理系>

医療系の仕事のほとんどは理系に含まれると考えて問題ありません。

医療系の職種平均年収
薬剤師583万円
診療放射線技師543万円
臨床検査技師509万円
看護師508万円
理学療法士・作業療法士431万円
言語聴覚士419万円
歯科衛生士369万円
介護職員(医療・福祉施設等)363万円
医療事務員313万円

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」

上記のように、主に病院など医療機関で働く人には様々な職種があります。医師を除く医療系のスタッフ全体の総称を「コ・メディカル」と呼びます。

医療系の仕事は専門知識や技術に加えて患者さんの生命と健康を守る使命から、責任の重い職業と言えます。その分、高収入になります。また、現代は人手不足も重なり、給料も高めになる傾向があります。

唯一、文系の要素もありそうな医療事務員も平均の年収は300万円を超えています。

「リケジョ」の枠も増加!

国立大学で最難関校の一つである東京工業大学は、2024年4月の入学者を対象とした学校推薦型選抜や総合型選抜入試に「女子枠」を導入することを決めました。

また、芝浦工業大学は2018年、特に女子が少なかった工学部機械・電気系4学科で、女子向けの公募制推薦入学者選抜を始めています。

理系の男女比が8対2で、日本の理系女子「リケジョ」の少なさは現代でも低い水準にあり、社会全体で改革の必要に迫られています。男性優位の理系の環境を変えるため、女子の比率を増やす趣旨には賛成の声が高まりつつあります。

このような変化の背景は、国が理工系女子の人材を増やそうと、動き始めていることにあります。

文部科学省が公表した2023年度の「大学入学者選抜実施要項」では、入試方法について「多様な背景を持った者を対象とする選抜」を設けることが推奨され、一例として「理工系分野における女子」を挙げています。

ただし、受験の公平性が保たれるかどうかという点は懸念しなければなりませんが、大学卒業後にその「リケジョ」を受け入れる企業側もダイバーシティー政策(多様性を認めていく政策)を認めて受け入れる体制づくりを始めています。

アエラ

https://dot.asahi.com/articles/-/1703?page=1

まとめ

「なぜ文系より理系が優遇されて、生涯賃金は理系が多いのか?」について、マナビバが解説しました。

理系の研究室は朝から夜まで連日の研究活動をしている。 その結果が研究内容という形で面接時に評価される

日本は技術立国であり、それを生み出すのは理系の人々で、言わば日本の国の生命線である

理系は大学院まで進み、大学院卒は入社して戦力として扱われ、早い段階から相応の賃金をもらっている

以上の点が主な「理系が優位」にある根拠です。

今後も、基本的には理系優位の時代が続くと考えられます。その一方で、ハッキリと理系か文系かに分けるよりも、経済学や心理学などのような、理系と文系の両方の知識が必要になる学問が増えていくと考えられます。

自分の興味・関心や就きたい仕事をよく考えて、理系と文系のどちらに進むかを決めていきましょう。

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