テレビや新聞などのメディアで取り上げられ、注目を集めている「速読」。
しかし、実際にどのような効果があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、小学生が速読によって得られる効果について詳しくご紹介します。
「塾へ行くのが楽しくなった!」
大学に行くために 今からママにやりなさいって言われたのではじめました じゅくの先生はいつも楽しい授業をしてくれて、おもしろいけど、 前よりずっと塾に行くのが楽しくなりました ママも本をよめるようになったのでうれしかったみたいです(小5・村木翔子さん)
■速読効果の解説
速読は、情報処理能力の向上に効果があります。 そのため、以前よりも問題の意味や意図などを素早く理解できるようになり、塾での授業も簡単に思えて楽しくなってくるのです。 また、速読を習得すると文章を読むスピードが向上します。 仮に読書スピードが2倍に上がったとしたら、問題を読むのに10分かかっていたところを、5分で読み終えられ、周りの子たちよりも圧倒的な速度で勉強を進められるようになります。 そして、速読では以下の能力を鍛えることが可能です。 ・全体把握力 ・検索力 ・思考力 ・記憶力 ・理解力 ・スピード力 これらの能力によって「読む」「書く」「聞く」といった行動をバランスよく行えるようになり、授業内容が頭の中へスラスラと入ってきます。
「テストの点数がアップした!」
僕は国語が苦手なので、 何回問題を読んでも分からないし、 読むのも遅かったです。 けど速読トレーニングをしてからは、 国語のテストが50点くらいから80点以上取れるようになりました。 読むのも早くなったけど、 文章を書いた人が「どんな気持ち」なのかを理解できるようになったと思います。 今では国語が得意になりました。(小4・田中悟くん)
■速読効果の解説
先に述べた通り、速読をマスターすれば問題の読み・解き両方のスピードがアップして、見直しに充てる時間を十分に確保できます。 自分の回答・問題文をじっくりと再チェックできれば凡ミスによる減点や見逃しを最小限に抑えられ、結果としてテストの点数アップに繋がります。 また、速読トレーニングを実施することでテスト勉強を効率的に行えます。 まず読書スピードが早くなると数多くの教科書や学習参考書を読めるようになり、速読をマスターしていない子に比べて多くの情報をインプットできます。 そして、得た情報を処理する速度も向上するため、短時間でも効率的に学習できるのです。 それだけでなく、同じ学習時間であっても読書スピードが倍になれば、文章を繰り返し読むことが可能です。 反復する回数が増加するほどに「長期記憶」として脳内へ刷り込まれ、一夜漬けの勉強とは違って半永久的な知識として定着します。 脳内の引き出しを開ければ、すぐに情報を取り出すことができるため、テストや受験といった緊張しがちなシーンでもスムーズに回答できるようになります。
「スポーツの成績が上がった!」
速読トレーニングをするようになってから、 なぜか野球クラブで活躍できるようになりました。 監督によく打てるようになったと言われたし、本当に打率が上がっていました。 それに今まで打てなかった速い玉がちょっとゆっくりに見えて、 打つタイミングを合わせられるようになりました。(小6・坂上希ちゃん)
■速読効果の解説
速読トレーニングを行うと、視野が広がる・眼の動きが滑らかになるなど「視る」チカラが養われていきます。 これにより、動体視力・瞬間視・周辺視野など一般的に「スポーツビジョン」と呼ばれる能力が鍛えられ、パフォーマンス向上に繋がります。 野球ならば相手の豪速球がゆっくりに見えたり、テニスなら遠くにあるボールを肉眼で確認できたりといったことが可能です。 さらに速読は、情報の保持と処理を同時に行う「ワーキングメモリ」のスピードを向上させる効果もあります。 ワーキングメモリは決断や思考の基礎となる部分であり、回転速度が速いほどに「相手の動き」や「いま自分がすべき行動」を素早く判断できます。 先手必勝という言葉があるように、スポーツでは「相手の動きを読む力」や「次の行動を決断する速さ」が勝負の明暗を分けます。 そのため、速読でワーキングメモリの速度が上がれば、おのずとスポーツで活躍できる子に成長するのです。
「本を読むのが好きになった!」
本ってあんまりすきじゃなくて、 でもお母さんに本読めって言われて、 めんどくさいなーって思ってたけど、 そくどくをはじめてから、本にきょうみが出てきて、 れきしとかでんきの本をよく読むようになりました! 前は、なかなかすすまなくてつまんなかったけど、 今はどんどん読めるから、本ってすごく楽しい!! これからもいろんな本をたくさん読みたいです。(小3・田中美海さん)
■速読効果の解説
速読トレーニングで活字に触れる時間が長くなるほど、「読む」という作業に慣れていきます。 元々活字に苦手意識を持っていない子であれば、速読によって読書の「楽しさ」を見出し、積極的に文章と触れ合うようになるでしょう。 もちろん、これまで「読むのが遅い」「最後まで集中力が持たない」といった理由から活字を避けてきた子でも、速読をマスターすれば読書に対するハードルがグッと下がります。 トレーニングを積み重ねる度に活字への苦手意識は薄れていき、結果として読書が苦にならない子へと成長していくのです。 また、速読を行うと右脳が活性化され、文章をイメージ化するチカラが養えます。頭のなかの映像と文章を繋げられれば、ただ文字をなぞって読むよりも本の内容を深く理解することができ、創造力や表現豊かな性格を磨いてあげられます。
まとめ
速読は、さまざまなシーンで活躍するマルチなスキルです。 一度マスターすれば、小学・中学・高校での学習に役立つことはもちろん、社会に出てからもメールや資料など膨大な情報量でも難なく処理できるようになります。 速読は、成長著しい小学生のうちに始めるのがおすすめです。 大人に比べると脳に柔軟性があり、順応も早いために大きな効果が期待できます。 この機会に、小学生のお子さまへ速読トレーニングを勧めてみてはいかがでしょうか。