
大学受験の試験科目の中で「小論文」を課している大学も少なくありません。
慶應大学でも実施されており、多くの人が小論文に頭を悩ませていると思います。
そこで、大学受験に役立つ国語の小論文対策のコツ紹介するので、ぜひ学習に役立ていただければと思います。
大学受験の小論文対策!

大学受験に向けて、小論文の対策をしたいと思った時、何からすれば良いのでしょうか。
そもそも小論文とは一体なんなのか、そして小論文を書くコツを紹介していきます。
小論文と作文って何が違う?
小論文とは、「ある事柄についての自分の意見・考えを論理的に説明する文章」です。
作文とは、「ある事柄について書かれた文章」です。
分かりやすく言えば、小論文のように書かれていない文章が作文です。
それでは、「試験が作文とされているときには小論文のように書いたらだめなのか」といえばそうではありません。
試験が「作文」とされているときは、どのように文章を書いてもOkということです。つまり、小論文のように書いても大丈夫です。
小論文の苦手意識を無くそう
よく、「小論文は論文という文字が含まれているので論文のようなものを書かないといけない」と思われている人がいますが、厳密に言えば公務員試験や大学入試などの試験で書く小論文は論文ではありません。
本当の論文とは、学術論文や卒業論文です。
試験で書く小論文というものは論文ではなく、「ある事柄についての自分の意見・考えを論理的に説明する文章」です。
ここで特に言いたいのは、小論文を書かれる際に「論文を書かないといけない。」「論文を書くのはむずかしそう。」とまちがっても思わないことです。
自分自身で自分に小論文に対する苦手意識を植え付けているようなものです。
書かないといけないのは「論文」ではなく「ある事柄についての自分の意見・考えを論理的に説明する文章」なのです。
小論文を書かれる際は、気を重くして「論文」を書こうとするのではなく、気を軽くして「ある事柄についての自分の意見・考えを論理的に説明する文章」を書くことを意識しましょう。
小論文を書くルール
結論から言いますと「小論文は絶対にこのように書かなければならない」というルールは存在しません。
「小論文の書き方」について書かれたたくさんの本がありますが、それぞれの本ごとに説明は異なっています。
また、小論文を教える先生によっても説明は異なります。
それでは、どのように書けばいいのかということになりますが、それらの本や先生の説明を参考にして自分が書きやすい「書き方」で書けばよいです。
「絶対にこのように書かなければならない」というような書き方はありません。
しかし、「このように書いたほうがいい」という書き方はたくさん存在します。
それらの「このように書いたほうがいい」という書き方を参考にしましょう。
合格する小論とは?
大学入試(推薦・AO・一般)、看護学校入試、公務員試験、就職試験など、全ての試験において「合格する小論文」の条件は同じです。
合格する小論文の条件、それは、
「論理的であること」
「納得できること」
「感心できること」
です。
合格する小論文の条件は、「だろうか」「たしかに」「しかし」「なぜなら」「よって」の構成で書いてあることではありません。
経験談が書いてあることではありません。制限字数いっぱいに書かれていることでもありません。
論理的で、納得でき、感心し、採点者が「なるほど」と思う小論文それが合格する小論文です。
接続詞の使い方
小論文を書く上での重要なポイントの1つに接続詞の使い方があります。
「接続詞は一体何のために使うのか?」
みなさん考えられたことはありますか?
接続詞はただ単に使えばいいというものではありません。
接続詞を使う目的、それは「前の語句・文・段落」に対する「後の語句・文・段落」の関係を読む人が理解しやすくするために使うのです。
そして、接続詞を読む人が理解しやすくするために使うには、接続詞についてなんとなくではなく正しく理解する必要があります。
原稿用紙のルール
原稿用紙の使い方にはルールがあります。その基本的なルールについて紹介します。
その前に用語の説明をしておきます。
句点とは。
読点とは、
カギとは「
カッコとは(
句読点とは 。
- 1 段落の初めは、1マス空けて書き始める。
- 2 句点・読点・カギなどの符号は、1マス分あてる。
- 3 句点とカギ・カッコなどの受ける(閉じる)符号が重なるときは、両方を1マスに書く。
- 4 句読点や受ける(閉じる)符号が行頭にくるときは、行末の文字と一緒に書く。
- 5 会話部分は、改行して行の1番上から 「 で始める。
- 6 アルファベットは大文字は1字で1マス。小文字は2字で1マス使って書く。
- 7 文中に短い引用の文章を挿入するときは、「」をつけ挿入し、そのあとに地の文を続ける。
- 8 文中に長い引用の文章は挿入するときは、引用の最初の文字は改行して行頭より3字下げて書き、引用の文章の続きは行頭より2字下げて書いていく。
これらのルールはなぜそのようなルールになっているのかと疑問に思われる方もいると思います。
なぜそのようなルールなっているかというその理由は、そのように書くのが読む人にとって読みやすいからです。
原稿用紙に書くということは、人に読んでもらうために書くということです。
日頃原稿用を書くことがほとんどない方が多いため、結構原稿用紙の使い方について分かっていない方が多いです。
ルールを守らなければ「失格」とまではなりませんが減点の対象になります。
原稿用紙の使い方のルール自体は数も少なく簡単ですぐに覚えることができます。
原稿用紙に文章を書く際は原稿用紙の使い方のルールに従って文章を書きましょう。
志望理由書についてちょっと一言
志望理由書とは、志望する理由について書くものです。ゆえに、志望する理由のみを書くものです。
別の言い方をすれば、志望する理由以外は書きません。
ときどき、志望理由書において志望する理由以外のことを長々と書かれている方がいらっしゃいます。
しかし、それは書くべきことでないことを長々と書いていることを意味します。
志望理由書を書かれる際は、指定された字数近く書くために、志望する理由以外のことを長々と書くのではなく、志望する理由のみで指定された字数近く書けるようにしっかり理由を考えて書くようにしましょう。
まとめ

小論文はなかなか取り組みにくい勉強の1つかもしれません。
自分で書いた小論文は、学校の先生や塾の先生などに見てもらって採点をしてもらうことで、改善点がより明確になります。
大学受験生なら、常識をつける、自分の意見を持つことも欠かさず毎日を過ごしましょう。