
国語の長文読解は、文章の読み方を工夫することで設問に的確に答えることができるようになります。
長文読解に苦手意識を持っている人、特に理系の人でもすぐに得点を獲得することができる問題でもあるのでぜひ得意にしましょう。
そこで、高校受験・大学受験に役立つ国語の長文読解力のコツ紹介するので、ぜひ学習に役立ていただければと思います。
長文読解力アップする勉強方法

長文読解力は一晩で身につくものではありません。
しかし、どのように鍛えれば良いのかわからない、文章に触れていても問題を解く理解ができない人のために、長文読解力がアップする方法を伝授します。
自分で身につけるべきもの
国語の問題を解くためには、「語彙力」「読解力」「一般常識」を身につけ、「問題を解くための思考過程」を理解する必要があります。
この4つのうち、「問題を解くための思考過程」は教えることができますが、「語彙力」「読解力」「一般常識」は教えることができません。
「読解力」「語彙力」「一般常識」がない状態でどんなに「問題の解くための思考過程」を勉強しても、問題文が理解できないので「問題を解くための思考過程」を活用することができず問題を解くことができません。
「読解力」「語彙力」「一般常識」、この3つは自分自身で身につけるべきのものです。
読書の量を増やす
読解力は、国語の問題を解くための基礎となる力です。しかし、読解力は国語の問題をいくら解いてもなかなか身につきません。
基本的に、国語の問題は読解力を伸ばすためのものではなく読解力があるかどうかを確認するための問題です。
国語の問題をたくさん解いても、問題を解く練習にはなりますが、読解力はなかなか身につけることができません。
それでは読解力を身につけるためにはどうすればよいのか?
それは、自分が「読みたい」「理解したい」と思う内容の本を、ひたすら読むことです。
マンガ以外で何か自分に興味のある本を読んでいってください。
車が好きなら車の本、ハリーポッターが好きならハリーポッター、ライトノベルが好きなライトノベル、歴史が好きなら歴史小説といったものを読めばいいのです。
もし、最初、読書に抵抗がある場合は、若干字が大きめの本を買って読むとよいでしょう。
好きな内容の本を読むことで好奇心が育ち、また本が読みたくなります。そしてその本を読むとまた好奇心が育ちまた本が読みたくなります。
自分の好奇心にしたがってどんどん好きな本を読んでいきましょう。
自分が心の底から「読みたい」「理解したい」と思う本を読むことによって、読解力は自然と身についてきます。
国語の問題が、自分がおもしろいと思える内容であればいいのですが、基本的に自分の好きなテーマでないことが多いです。そして、そのように自分が「読みたい」「理解したい」と思えない文章をいくら読んでもなかなか読解力は身につきません。
「読解力」を身につけたい方は、国語の問題をたくさん解くのではなく、自分が「読みたい」「理解したい」と心の底から思える本をたくさん読んでいきましょう。
読書は勉強ではないと思われるかもしれませんが、読書は全教科全てに必要な読解力が身につく重要な勉強なのです。
全ての勉強において共通すること。
それは文章を読んで理解するということです。例外はありません。
それはつまり、文章を理解できなければ全ての勉強は分からないということです。
文章を理解する力のことを読解力といいます。文章を理解できなければ、全ての勉強は分かりません。
読書をしていき読解力を身につけましょう。
分からない単語は辞書を引く
分からない言葉に出会ったら、その言葉を国語辞典で引いて意味を調べる。
これが国語力を育てる第一歩であり、そして全ての勉強において基本中の基本なのです。
文章を読むとき、書かれている言葉の意味が分からなければその文章の内容は分かりません。
また書かれている言葉の意味をまちがって解釈していたらその文章の意味をまちがってとらえてしまいます。
国語辞典を引く労を惜しむお子様が結構多いように感じます。
子供が勉強していて、または生活していて分からない言葉に出会ったとき、必ず辞書を引いて調べる習慣を身につけさせましょう。
最初は、「めんどくさいな」と思っていても、辞書を引いていくうちに、だんだんと「分からない言葉の意味が分かることのおもしろさ」に気付くと思います。
常識の身につけ方
国語で出題される文章は、SF・ファンタジーの世界ではなく、全て現実をもとに書かれています。
つまり、著者が書く文章の土台となった現実がある程度分かっていないと、著者の言いたいことが深く理解することができません。
確かに全て文字で表現され、必要な部分は説明されていますが、その文字が伝えたい内容は、現実の出来事や物事なのです。
説明文で著者が見ている現実を理解するためには、ニュースや新聞等を日頃から読んでおく必要があります。
また、物語文での「状況」や「出来事」を理解するためには、出題されるような文章の内容に近い、映画やドラマ等を見ることも大切です。
そして、映画やドラマを通して常識を知っていくだけではなく、日常で自分自身がいろいろな経験を実際に積み自分の世界を広げていくことが大切です。
現実世界における常識も勉強していきましょう。
漢字は部首の意味まで把握する
漢字は、ただそのまま無意味に覚えようしてもなかなか覚えにくいです。
「へん」「つくり」「かんむり」「あし」「かまえ」「たれ」「にょう」といった漢字を構成する要素である「部首」の意味から理解していくと、覚えやすいです。
漢字は、部首が組み合わさって意味を作っています。そして、すべての部首には意味があります。
漢字をただ無意味な記号の集合として覚えようとするのではなく、漢字を構成する「部首」の意味を理解し「なぜそのような意味になるのか」ということを理解することが大切です。
何度も書いて無理矢理覚える方法もありますが、結局それは理解しようとしているのではなく意味なく覚えようとしているのです。
文章の種類による読み方のちがい
国語の文章は大きく2つに分けることができます。
「物語文」と「説明文」です。
「物語文」は文章の中に登場人物が出てきてその登場人物が話しを作っていく文章です。
「説明文」は文章の中に登場人物が出てこずに作者が説明したいことを説明する文章です。
この2つの文章は、理解すべき内容がちがいます。
物語文では登場人物の立場に立って「登場人物の気持ち」を考えてみることです。
説明文では作者が何を言いたいのという「作者の気持ち」を理解することです。
物語文では登場人物の気持ちによって話しが進んでいきます。
説明文では作者の説明したい気持ちが書かれたものです。
その気持ちを理解するのです。
気持ちを理解できなければ文章を表面的に理解しているにすぎません。
登場人物はどういう気持ちをもってそういう行動をしたのか?
作者はどういう気持ちをもって何を説明したいのか?
気持を考えながら読むことによって、初めて文章を理解することができるのです。
まとめ

長文読解力は、一朝一夕で身につくものでは無いので、日頃から文章・活字に触れる習慣をつけましょう。
経験を積むことで、スラスラと文章を理解することができるようになります。