
英語の意味はわかるけれど、和訳問題になると苦手と感じている人も多いのではないでしょうか。
英文和訳問題の解き方はコツさえ掴めば簡単に解くことができるので、受験の得点源にするようにしましょう。
そこで、高校受験・大学受験に役立つ英文和訳問題が得意になるためのコツを紹介するので、ぜひ学習に役立ていただければと思います。
英文和訳が得意になる勉強方法

英文の訳し方が上達する勉強法は、「品詞」「句・節」「文の要素」「文型」を意識して訳すことです。
英語の勉強で、「英単語」「英文法」が重要なのは理解していると思いますが、この2つだけでは英文和訳が上達することはできません。
英文和訳だけでなく、英語を得意科目にしたいのであれば「品詞」「句・節」「文の要素」「文型」にも意識をすることが必須でしょう。
これらを意識することで英文の構造をしっかりと理解することができるので、早い段階からそれぞれを英文のなかで説明できるようにマスターしましょう。
品詞
品詞というのは、単語の種類のことで、英語では以下の種類があります。
種類 | 意味 |
---|---|
名詞 | 人や物の名前を表す語。主語・補語・目的語になります。 |
代名詞 | 名詞の代わりになる語。主語・補語・目的語になります。 |
冠詞 | 名詞が特定のものか不特定のものかを表す語。 |
形容詞 | 名詞や代名詞の性質、状態などを表す語。修飾語や補語になります。 |
動詞 | 動作や状態を表す語。 |
助動詞 | 動詞に意味を付け加える語。 |
副詞 | 時、場所、様子などを表す語。動詞や形容詞、他の副詞を修飾する。 |
前置詞 | 名詞、代名詞などの前に置かれて、形容詞句、副詞句を作る語。 |
接続詞 | 語と語、句と句、節と節を結びつける語。 |
間投詞 | 驚きや喜びなどの感情や、呼びかけなどを表す語。文中で独立して用いる。 |
疑問詞 | 疑問文において疑問の内容を表す語。 |
関係詞 | 先行詞と節をつなぐ語。 |
動名詞 | 名詞の働きをする動詞が変形した語。 |
分詞 | 形容詞の働きをする動詞が変形した語。 |
不定詞 | 〈to+動詞の原形〉の形で、名詞・副詞・形容詞としての性質を持つ語。 |
それぞれの品詞の役割、使われる場所、使い方を理解し、英文を読んでいるときも、これは形容詞なのか副詞なのか、など品詞を常に意識しましょう、
句・節と
句と節は、1つの品詞として働く複数の単語のまとまりです。
種類 | 意味 |
---|---|
句 | 主語・動詞がない単語のまとまり。 名詞の働きをする名詞句、形容詞の働きをする形容詞句、副詞の働きをする副詞句がある。 |
節 | 主語・動詞を含む単語のまとまり。 名詞の働きをする名詞節、形容詞の働きをする形容詞節、副詞の働きをする副詞節がある。 |
文の要素とは?
文の要素というのは、文の構造の中でどの役割かを分類したものです。
要素 | 記号 | 意味 |
---|---|---|
主語 | S | 文の「~は、~が」にあたる語 |
動詞 | V | 文の「~です、~する」にあたる語 |
補語 | C | 動詞の意味を補う語 |
目的語 | O | 文の「~を、~に」にあたる語 |
文において主語・動詞・補語・目的語を修飾するものを修飾語というのも覚えておきましょう。
文型
文型とは、文の要素の組み合わせの文のパターンです。
文系 | パターン |
---|---|
第1文型 | SV |
第2文型 | SVC |
第3文型 | SVO |
第4文型 | SVOO |
第5文型 | SVOC |
第5文型の形を取ることができる動詞、取れない動詞があったりと文系ごとにしっかり理解をしておきましょう。
それぞれの文系の例文や使える単語を覚え、英作文もできるようになれば英文和訳は簡単にできるようになります。
また、文型を意識する際には、動詞が自動詞なのか他動詞なのかという点もしっかり覚えましょう。
まとめ

英文和訳は、英文の「品詞」「句・節」「文の要素」「文型」を理解し、英文の構造がわかると正しい訳し方ができるようになります。
複雑な構造の英文がどのようになっているのかを、しっかり説明することができるようにするトレーニングをすると良いでしょう。
また、これらを意識して英文に触れることでも自然と英文の構造がわかるようになるので、英語の文章は吟味しながら読んで学習しましょう。