
受験で頻出の英文和訳問題では、不自然な日本語になっておいて不正解になってしまう人が多いです。
高校受験・大学受験に役立つ英文の訳し方のコツを紹介するので、ぜひ学習に役立ていただければと思います。
英文を訳すコツ

英文和訳はコツさえ掴めば簡単に解くことができるので、コツを意識して問題に取り掛かりましょう。
英文を訳すコツは以下の3つです。
- 英文法的に正しく訳す
- 英単語の意味に文脈に沿って訳す
- 訳は自然な日本語にする
それぞれのコツついて詳しくみていきましょう。
英文法を意識して正しく訳す。
まず、英文を訳す上で絶対に知らないといけないのが文法です。
英文で使われている文法はどのような意味を持っているのかを踏まえて訳しましょう。
例えば次の英文を訳してみましょう。
How fast you run!
Howが文頭に来ているので、疑問文と捉えると「あなたはどれくらい速く走るの?」というように訳すことができますが、この文章は疑問文ではないので不正解です。
英文の最後?ではなく!がついていることから、この英文は「疑問文」ではなく「感嘆文」になっています。
感嘆文(かんたんぶん)
(文形) How + 形容詞or副詞 + 主語 + 動詞 !
(訳)「なんて~だろう」
この文章を英文法的に正しく訳してみると
「あなたはなんて速く走るんだ!」
となり、こちらが正解になります。
このよう英文ではどのような文法が使われていてその英文法を正しく訳すことがコツです。
英単語の意味に文脈に沿って訳す
英単語は複数の意味を持っているものがほとんどです。
文章の内容に沿ってどの意味で使われているのかを踏まえて訳しましょう。
例えば次の英文を訳してみましょう。
Every night, I have coffee.
have を 「持つ」 と訳すと「毎晩私は朝食にコーヒーを持つ。」となりますが、文章の流れを考えると「持つ」というのがおかしいと感じるでしょう。
つまり、haveの意味が違っているということです。ここで使われているhave の意味は「~を食べる,飲む」という意味で、正しい単語の意味で訳してみると
「毎晩、私はコーヒーを飲みます。」
と訳すことができ、こちらが正解になります。
このように英単語の意味は文脈に沿った意味に訳すことが肝心です。
そのため、英単語は1つだけの意味ではなく単語帳に複数の意味が載っていたらそちらもしっかり覚えるように勉強しましょう。
訳は自然な日本語にする
文法的にも、単語的にも正しく捉えることができていても、日本語の文章的に不自然になってしまいがちです。
例えば次の英文を訳してみましょう。
You have to walk carefully because it is rain today.
この文章をを前から訳すと
「あなたは運転すべきだ。注意深く。なぜなら今日は雨だから。」
となんとなく意味は伝わりますが、自然な日本語とはいえませんね。
英文は、前から順に訳すと不自然な日本語になってしまうので、解答をする際は自然な日本語に訳すことを心がけましょう。
この例文を自然な日本語に訳すと、
「今日は雨だから注意して歩こう」
となります。
このように、自然な日本語に訳すことが英文和訳の問題では必須です。
まとめ

今回紹介したコツは以下の3つです。
1 英文法的に正しく訳す。
2 英単語を文の流れに合った意味に訳す。
3 自然な日本語に訳す。
英文法と英単語は英語を勉強していれば身に付き、英文も意味を捉えることができるようになると思います。
しかし、和訳問題では自然な日本語で解答することが求められるので、その点も踏まえて3つのコツを意識して訳しましょう。